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» 2011年11月30日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:前日の大幅高の反動もあってまちまちの展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8477.82△190.33

<TOPIX>729.68△13.99

<NYダウ>11555.63△32.62

<NASDAQ>2515.51▼11.83

<NY為替>77.91▼0.05

欧州債務問題の進展や好調な経済指標も見られたが前日の大幅高の反動もあってまちまちの展開

 朝方発表された消費者信頼感指数は予想を大きく上回り、欧州債務危機問題がさらに進展するとの見方が強まったことから買い先行となりました。ただ、朝方発表されたS&P/ケースシラー住宅価格指数が芳しくなかったことや前日の大幅高を受けての手仕舞い売りなども見られ、ダウ平均は堅調となったのですが、ナスダック指数は軟調となりました。欧州金融不安からの信用収縮の動きは一段落となったのですが、芳しくない決算や業績見通しを発表するものもみられて手仕舞い売りを急ぐような動きもみられました。

 欧州金融不安が一段落、クリスマス商戦が好調ということもいったんは織り込んで比較的動きに乏しい展開でした。ただ、欧州金融不安からの信用収縮の動きは一段落、金融当局好感の景気後退への懸念は薄いというような発言もみられ、相場全体の雰囲気もだいぶ好転してきたような感じです。今週は引き続き経済指標の発表も多く、右往左往する場面もあるのでしょうが、基調は強含みに推移していくのではないかと思います。

 個別には好調な決算を発表しながら慎重な利益見通しを発表したティファニーは大幅安、業績見通しの引き下げを発表したコーニングも大幅安となりました。AMRが連邦破産法の適用申請を行なったと発表したことから大幅下落となったのですが、同業のデルタ航空やユナイテッド・コンチネンタル・HD、USエアウェイズグループなどは過当競争の緩和や業界再編の思惑から買われ軒並み大幅高となりました。買収の思惑からヤフーは堅調となったのですが、利益確定売りに押されてインテルやIBM、アップルなどハイテク銘柄は軒並み軟調となり、金融不安や信用収縮の動きは一段落となったのですが、手仕舞い売りに押されてバンク・オブ・アメリカが大幅下落、JPモルガン・チェースも軟調となるなど金融株は軟調なものが目立ちました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や欧州金融不安の一段落、円安気味ということもあり、大幅高となりました。寄り付きは前日の大幅高で米国株高をある程度織り込んでいるものとして上値も重かったのですが、午後になってから買戻しを急ぐ動きや月末接近で持高調整の買いを急ぐ動きがみられ、最後まで買戻しも入って日経平均は高値引けとなりました。ユーロが堅調となったことで欧州金融不安が薄れたとして買戻しを急ぐ動きもあったのだと思います。

 米国市場はまちまちとなり方向感に乏しい展開となり、月末の「お化粧買い」や持高調整の買戻しも期待される一方で前日の大幅高の反動から上値も重そうということで強弱間が対立、売り難く、買い難いということで引き続き閑散とした相場展開となりそうです。持高調整などの目先の需給要因で振らされることになりそうで、いったん方向感が出れば大きく動く可能性もありそうですが、方向感に乏しい展開となりそうです。朝方から主力銘柄に引き続き買戻しがみられるようであれば1日続き、堅調な展開となりそうですが、みられないと閑散小動きとなるのでしょう。幕間つなぎ的に値動きの良い銘柄を物色するような目先筋の動きもあると思われます。

 下値の節目である8200円〜300円水準での底堅さを確認して上値の節目である8500円〜600円水準を試す動きになりました。予想外に強い相場となりましたが、さすがにここでは節目を意識して上値の重い展開となりそうです。8500円〜600円水準を抜けてもいったんはその節目での底堅さを確認することになるのでしょうし、上値の重さが嫌気されるような展開になると再度8200円〜300円水準の節目を試す動きもまだみられるのではないかと思います。

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