企業がWebPRで漫画を活用するには?――『Webマーケッター瞳』の舞台裏(2/3 ページ)

» 2011年11月29日 08時00分 公開
[安田英久,INSIGHT NOW!]
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漫画コンテンツ制作の流れ

 まず、プロジェクトの初期に次のようなことを決めます。

  • プロジェクトの目的設定
  • 全体の大枠、ページ数、方向性、ペース設定
  • 漫画家や原作者の方向性
  • ストーリー大枠とキャラクター、役割の大枠

 その後、次のような流れで漫画コンテンツが作られていきます。Webマーケッター瞳のような連載モノの場合、毎回以下のような流れが繰り返されていきます。

  • 取材またはネタ出し……原作者が原案者に対してヒアリングしたり現場の様子を取材したりして、ネタを洗い出します
  • 原作→チェック……原作者がシナリオを作って、それに対して、あなたや編プロの人が流れをチェックします
  • ネーム→チェック……ネームの段階では、コマ割りや展開をチェックします。絵に関する大きな変更はこの段階でしておきます
  • 下書き→チェック……漫画の下書きが出てきますので、セリフなどの細かい点をチェックします
  • 作画→チェック……作画したらもう大きな変更はできません。仕上がりをチェックしましょう
  • セリフ入れ……歴史的な経緯から、漫画ではセリフの部分は空いた状態で納品されることが多いので、その場合は絵に対してセリフをテキストで追加します。漫画のフォントはかなが明朝、漢字はゴシックという独特のフォント遣いをします
  • HTML化……Webページで出すためにはHTML化しなければいけません。ここでセリフやシナリオ相当の内容を画像のaltテキストで入れておかないと、検索エンジンや音声読み上げブラウザからみてテキストが何もなくなってしまうので注意しましょう。また、絵をクリックするとページめくりできるようにするなどしておくといいでしょう

 ちなみにWebマーケッター瞳の原案の村上佳代さんのブログ(参照リンク)で打ち合わせの様子が公開されていますので、そちらも参考にしてください。

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