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» 2011年11月28日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:なぜ日本企業は海外で苦戦するのか? “ツーステップ方式”の限界 (1/3)

数十年前には世界を席巻していながら、現在は競争力を失いつつある日本の家電産業。その背景には何があるのか。ちきりんさんは理由の1つとして、“ツーストップ方式”の限界があるからではないかと指摘します。

[ちきりん,Chikirinの日記]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2007年12月6日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。


 「日本製品が世界にあふれている!」

 ちきりんが20年以上前に海外旅行を始めたころは、どこの国の家電店でもソニーや松下電器産業(現パナソニック)、シャープなど日本メーカーの商品がずらりと並んでいて、日本人として本当に誇らしく思えました。

 しかし、今や状況は大きく変わりつつあります。ホテルや空港、美術館などで見かけるテレビやディスプレイは、その多くがLGなど韓国製品となり、携帯電話やPCでは北欧や韓国、米国や台湾、中国の製品が売り場を占有しています。

 家電以外の日用品ではさらに顕著で、生活慣習や味覚、嗜好を共有しているはずのアジアの国でさえ、P&Gやユニリーバなど欧米企業の商品が多くの棚を占め、花王やライオンの商品はごく少数か、もしくは見つけられないことさえあります。食品や飲料でも同じような様相です。

 なぜP&Gやユニリーバにできることが、花王やライオンにできないのでしょう? なぜ欧米の一流ホテルはテレビをブラウン管から薄型に変える時に、ソニー製をLG製に変えてしまったのでしょう?

 その背景や原因にはさまざまな要因があると言われますが、ちきりんはその理由の1つとして「海外市場をターゲットにする際の検討方式の違いがあるのではないか」と考えています。

 検討方式の違いとは、“ワンステップ方式”で海外市場向けに商品を開発・販売している海外企業と、“ツーステップ方式”で海外進出を検討する日本企業の違いです。

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