『けいおん!』ファンにはたまらない! そんなお店がローソンに誕生(1/3 ページ)

» 2011年11月27日 00時41分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
12月3日に公開される映画『けいおん!』(出典:TBS)

 深夜帯の放送ながら性別・世代を越えたファンを作り、関連グッズがバカ売れするなどの“社会現象”を巻き起こしたアニメ『けいおん!』。深夜アニメとは縁遠いはずの中高生女子まで夢中にさせた『けいおん!』とはどんな作品なのか。また12月に封切りされる映画を控え、関連グッズが活発化。ブーム再来が予想されている。

 『けいおん!』は、もともと『まんがタイムきらら』(芳文社)で連載されていた4コマ漫画。人気が急上昇したのは2009年4〜6月にアニメ放送されてから。主人公は高校入学と同時に楽器演奏の経験もないまま軽音楽部に入部。軽音楽部に所属する5人が結成したバンドのゆるやかな部活ライフが描かれている。「音楽に青春を賭ける!」といった“熱い物語”ではなく、放課後の部室でお茶を飲みながら女子高生がおしゃべりをする。そんな彼女たちの日常会話が、視聴者にとってはかえって新鮮だったようだ。

 また登場するキャラクターには、いわゆる“萌え的要素”を排除。深夜帯に放送されたアニメにもかかわらず、中高生女子ファンが増えた背景にはこうした要因があったようだ。

ラッピング車両も登場

 『けいおん!』は2009年4月に、TBS(木曜25時59分ほか)で放送開始。当初続編の予定はなかったが、同年12月に続編を発表した。第1期では1クールだったが、第2期では2クールに拡大。当時の深夜アニメとしては史上初となる、全局放送(28局)を実現する(第1期は地上波8局+BS)。

 放送開始直後から主題歌がヒット。アニメに登場するバンド名「放課後ティータイム」で発売されたシングルとアルバムはオリコン1位を獲得した。DVDとBlu-rayの売り上げも好調で、累計110万枚を超えた。

 アニメグッズだけにとどまらず、京阪大津線では登場するキャラクターをあしらった「ラッピング車両」が登場。また池袋・新宿・渋谷でスタンプラリーを展開したり、ロッテリアやデニーズではコラボ商品を期間限定で販売している。

 このほかにもフィギュア、デジカメ、お米など、『けいおん!』関連のさまざまなグッズが商品化された。中でも積極的なのが、コンビニ大手のローソンだ。

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