手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月25日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8160.01円 ▼5.17円
売買高 15億0395万株
売買代金 9018億1100万円
値上がり銘柄 564銘柄
値下がり銘柄 922銘柄
騰落レシオ 76.92% ▼1.41%

日経平均

米国市場が休場となった後の週末ということで手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開

 米国市場が休場の間の欧州市場が軟調、為替も円高気味ということで売り先行となりました。指数は下値の節目とみられる水準で年初来安値を更新しており、週末ということで達成感もあり、寄付きの売りが一巡となっても売り急ぐ動きはありませんでした。ただ、一方で外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたように手仕舞い売りに押されて上値も重く、昨日の終値水準で指数は小動きとなりました。円安に振れる場面もあったのですが、特に買戻しを急ぐようなこともなく閑散小動きとなりました。

 後場も一段と手掛かりに乏しい相場のなかで売り飽き気分もあって買い戻しを急ぐ場面もあり、戻りを試す展開となりました。一気に上値を取るような戻り方ではなく、手仕舞いの売り買いが交錯するなかで徐々に指数が戻るというような展開で、方向感に乏しい中で上値を試すというような感じでした。クリスマス商戦の動向を見極めたいということもあり、積極的な売り買いは手控えられて持高調整の売り買いが中心で最後まで方向感に乏しい展開となりました。

 小型銘柄も値頃感からの買いで堅調なものが多かったのですが、積極的に買い上がるということもなく、堅調ながらも指数の上値が重いという展開でした。二部株指数は手仕舞い売りが優勢で小幅安、東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20は堅調ながらも上値の重い展開となりました。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず、散発的にみられる場面でも指数を大きく動かすようなことはありませんでした。あくまでも目先筋の小口の小掬い商いや手仕舞いの売り買いが中心となっていたものと思います。

 それでなくても方向感に乏しいことが多いのですが、米国市場が休場で最初から方向感に乏しく、週末ということもさらに輪をかけて動き難いという状況でした。日経平均の8000円割れは必至という見方が多くなっていますが、今のところまだ下値の節目とみられる8200円〜300円水準というところから大きく外れているわけでもなく、まだ下値固めとなる可能性もあるのではないかと思います。この週末の欧米でのクリスマス商戦が好調となれば、昨年と同じように戻りを試す動きとなってくるのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

 下値を試す動きが続いています。底堅さがみられるというよりは反発も鈍いという感じですが、軟調な始まりとなった割には底堅いという印象です。RSIもストキャスティックスも底値圏にあり、底値固めからの反発は期待できそうになってきました。

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