“ゲームとしての仕事”でいいの? そこに“祈り”はあるか(3/3 ページ)

» 2011年11月25日 08時00分 公開
[村山昇,INSIGHT NOW!]
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祈りは心の震えの発露である

 誰しも、本当に死にものぐるいで仕事に取り組んだ時、深く意義を感じて職業に献身する時、「大いなる何か」につながる感覚、抱かれる感覚は必然的に生じる。その時、「祈り」も湧いてくる。

 この「祈り」は、さい銭を投げて「宝くじが当たりますよーに」(ぱんぱん:柏手)の類の祈りとは違う。そんなお気楽で都合のいい「おねだりの祈り」ではない。震える心の奥底から湧き出す「やむにやまれぬ決意の祈り」だ。

 「ゲームとしての仕事」が幅をきかせるビジネス社会にあって、私は、そんな純粋な発露の祈りのもとに仕事に向かえる人が1人でも多く増えればいいなと願うものである。

 最後に、ゲーテ『ゲーテ全集1』(潮出版社)から――「教えてほしい。いつまでもあなたが若い秘密を」「何でもないことさ。つねに大いなるものに喜びを感じることだ」。(村山昇)

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