学区によって人気度合いや住宅価格に大きな差があるのが韓国だが、日本においてはどうなのだろうか?
冒頭でお伝えしたマクロミルの「住んでみたい街ランキング2011」によると首都圏で人気がある街は「吉祥寺」「恵比寿」「横浜」などになる。
キーワードとしては、「徒歩圏で何でもそろう」「都心通勤圏内で自然豊か」「大きな公園」などが重視されている。
ちなみに、「子育てがしやすい」という理由としてランクインするのは、「たまプラーザ」と「武蔵小杉」の2エリアのみだが、それぞれ、17位、19位にとどまる。やはり日本では住む街(立地)を選ぶ上で、教育環境はさほど重視されない。
理由に関しては、学校選択制導入(※)による影響もあるが日本では一戸建て、注文住宅の比率が高く、立地でなく、建物の間取りで教育効果の工夫を施すという視点が強い。
例えば、リビングの近くに子供部屋を配置して、子供が孤立せずに家族とのコミュニケーションを図れるようにしたり、受験期の子供が勉強に集中できるようにする際は、暗めで落ち着いた北向きの部屋を子供に与えたりする。
ちなみに東大生に実施した自社アンケートでは、勉強していた場所は子供部屋よりリビングが多かった。リビングに勉強スペースを作ることも教育上効果があるのかもしれない。
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