一時大幅安となるも、総じて底堅い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月22日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8314.74円 ▼33.53円
売買高 15億1085万株
売買代金 9121億5700万円
値上がり銘柄 857銘柄
値下がり銘柄 643銘柄
騰落レシオ 78.10% ▼4.04%

日経平均

米国株安を受けて売りが先行、一時大幅安となるも円安に振れた場面では一時堅調となり、総じて底堅い展開

 米国株が大幅下落となったことから売り先行となり、大幅安の始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も昨日に続いて大幅売り越しと伝えられたのですが、寄り付きの売りが一巡となった後は為替の落ち着きもあり、底堅い展開となりました。為替に仕掛け的な動きがみられ、円安となる場面では買戻しを急ぐ動きや売られ過ぎ銘柄の買い直しなどで指数も堅調となる場面もありました。ただ、為替も円安に振れる場面も限定的となると再び売り直される銘柄もみられ、底堅いながらも軟調な水準で小動きとなりました。

 後場に入ってからは再度円高気味となったこともあり、売り直される場面もありましたが、前場の安値を意識するようなところでは休日を前にした買戻しもみられて底堅く、指数は狭い範囲での動きとなりました。全般的に個別のニュースに反応するというよりは売られすぎた銘柄が堅調となり、売られていなかった銘柄が売り直されるというような感じで持高調整の売り買いが中心となっていたようです。大きく売り買いが偏ることもなく、買戻しが入れば下げ幅を縮小し、下げ幅縮小すれば手仕舞い売りに押されるというような展開となりました。

 小型銘柄も持高調整の売り買いがみられたようでまちまちとなりました。東証マザーズ指数は大幅安、ジャスダックTOP20は大幅高、二部株指数は小幅に高く、日経ジャスダック平均は小幅安となるなど指数もまちまちでした。先物も散発的にまとまった売り買いがみられ、円安に振れる場面では買戻しとみられるまとまった買いも断続的にみられたのですが、為替が落ち着くと落ち着いた動きになり、大きく指数を動かすようなこともありませんでした。

 休日を前に持高調整の売り買いが多かったようです。相変わらずニュースに反応する動きなどは少なく、目先の需給要因に振らされて値動きの良し悪しだけでの動きと、為替の動きに連れて右往左往することが多いようです。日経平均も年初来安値水準、節目とみられる8200円〜300円水準での底値固めというような感じですが、特にここまで売り込む要因には乏しいと思われ、今後は米国市場や欧州市場が落ち着けば売られすぎの修正などもみられるものと思います。

テクニカル分析

日経平均

 下値を試す展開となりました。最後は戻り歩調となったのですが、戻り切らないという感じで休日明けに堅調な始まりとなると底入れ感が一気に強まり、休日明けも冴えない始まりとなると下値模索がもう少し続きそうです。それでもRSIも下値余地もありながら底堅く、ストキャスティックスは底値圏にあるので、そろそろ底入れとなると思われます。

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