手掛かり難で方向感なく小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月21日 16時14分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8348.27円 ▼26.64円
売買高 12億2646万株
売買代金 7557億0200万円
値上がり銘柄 748銘柄
値下がり銘柄 747銘柄
騰落レシオ 82.14% △4.95%

日経平均

先週末の米国株はまちまち、為替も円高気味ではあるものの手掛かり難で方向感なく小動き

 先週末の米国市場はまちまちとなり方向感はなかったのですが、為替が引き続き円高気味ということもあり売りが先行となりました。ただ、さらに円高が進むということでもなく、売り急ぐだけの材料もないということで寄り付きの売りが一巡となると、買戻しも入り戻り歩調となりましたが大きな動きもなく、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、今度は上値が重く上値の重さを確認しながら指数は小動きとなりました。特に円高が強烈に進んだということでもなく介入期待が薄れたことで輸出株の一角に見切売りが嵩んで指数を抑える動きとなりました。

 後場もまったく、前場以上に方向感に乏しく指数は小動きとなりました。為替もほとんど動きはなく、売られたものが慌てて買い戻しが入るでもなく、逆に動かないからといって見切売りが嵩むということもなく、手掛かり難のなか、持高調整の売り買いも少なく、材料云々ということはなく、一部値動きの良い銘柄に買いが入り、値動きが悪いと特に材料がないなかで手仕舞い売りに押されるという展開で、相場全体の、指数の方向間はまったくみられず、後場の日経平均の値動きは上下23円に止まり、売買代金も7000億円台と典型的な月曜日相場、閑散小動きとなりました。

 小型銘柄はわけもなく売られて値を崩す銘柄も多くジャスダックTOP20は大幅安、二部株指数も東証マザーズ指数も、日経ジャスダック平均も閑散のなか軟調となりました。先物もまとまった売り買いはほとんど見られず、何分も値が付かない時間帯がみられるなど超閑散で小動きとなりました。小口の目先筋の売り買いがみられる程度で、持高調整の売り買いすらみられず、指数を動かすような場面はほとんどありませんでした。

 株式の取引時間が前場30分延びたのですが特に材料視されることもなく、逆に閑散とした状況で方向感に乏しい展開となりました。日経平均8300円台であれば慌てて売ることもないのでしょうが、買戻しを急がなければならない理由も、それだけの売りも溜まっていないということなのでしょう。目先筋の売り買いすら、あまりに動きがないものだから目立たず、目先筋の売り買いもないからさらに値動きがなくなるということなのだと思います。動き出すと一方向に大きな動きとなるのかもしれませんが、誰かが猫の首に鈴をつけるように動き出さないと誰も動かないということなのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 下値を試す動きが続いています。軟調な始まりとなったことで底値を探る動きが続きそうですが、本日も動きは小さく明日が高く始まると底入れとなる可能性もありそうです。上ヒゲだけの「トウバ」と言う形であり、底値となる一つの形であり、RSIもストキャスティックスも底値圏にあることからここからの反発は期待されます。

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