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» 2011年11月21日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安の後退や好調な景気指標に反応し切れず (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8463.16▼104.72

<TOPIX>719.98▼7.73

<NYダウ>11796.16△25.43

<NASDAQ>2572.50▼15.49

<NY為替>76.94▼0.04

米財政赤字削減策を巡る混乱を嫌気し、欧州金融不安の後退や好調な景気指標に反応し切れず

 欧州金融不安は欧州金融安定基金(EFSF)の強化策が進展をみせ、欧州金融不安に対する安全網の整備が進むとの見方が強まり懸念が後退、午前中に発表された10月の景気先行指標総合指数が予想を上回り、改めて米国景気の好調さを確認したことなどから、ダウ平均は底堅い堅調な展開となりました。ただ、米財政赤字削減を巡る超党派協議が難航しており、債務上限引き上げを巡る混乱で相場が大きく下落した8月のような展開が懸念され、週末の手仕舞い売りもあって上値も重く、ナスダック指数は軟調な冴えない展開となりました。

 引き続きクリスマス商戦を前に強気と弱気が混在しているような感じです。米政局の混乱や欧州金融不安が依然として根強く、景気回復もままならないという見方と、経済指標は比較的好調、特に「景況感」というようないわゆる主観的な「ソフトデータ」は芳しくないものが多いのですが、「ハードデータ」と言われる客観的なデータは比較的好調なものが多く、QE3(量的緩和)期待もあいまって景気鈍化を懸念しない見方と分かれているようです。クリスマス商戦の結果をみると、見方も変わるのでしょうが、欧州金融不安などの懸念がさらに薄まれば、堅調な展開となると思います。

 個別には景気鈍化懸念は薄れたことからヒューレット・パッカード(HP)やボーイング、キャタピラー、アルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)といった景気敏感株は堅調となりました。ただ、インテルやアップル、IBMといったハイテク銘柄は軒並み軟調となり、シティグループやJPモルガン・チェースは堅調、バンク・オブ・アメリカは軟調と金融株はまちまちとなりました。金先物価格は反発となったのですが、ニューモント・マイニングやパブリック・ゴールドは手仕舞い売りに押され、逆に原油先物価格は軟調でしたがエクソン・モービルは小幅高となりました。ホーム・デポやウォルマート、コカ・コーラといった消費関連銘柄も堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株安や円高などを嫌気して売りが先行、大幅安となりました。寄り付きから売りが先行したものの、その後は底堅さもみられ方向感に乏しい展開となりました。為替にも動きはみられず、週末の手仕舞いの売り買い、持高調整の売り買いが中心で指数に方向感はみられなかったものと思います。海外市場での動きに振らされる展開であり、週末ということで売り買いともに手控え気味で相変わらず、売買高、売買代金も少なく盛り上がりに欠ける展開でした。

 週末の米国市場はまちまちとなり、本日の日本市場も方向感に乏しい展開となりそうです。先週に引き続き、為替動向次第ということなのでしょうが、年初来安値水準となっていることで、底堅さもみられると思われます。円高がさらに進む状況、つまり、欧州金融不安が深刻化し、米国景気動向にも影響を与えるというようなことになると話は別ですが、そのような状況となっているわけでもなく、売られすぎ銘柄の買い直しなどはみられると思います。為替の影響の少ない銘柄などが幕間つなぎ的に物色されるものと思います。

 日経平均は8300円台では売り難く、底堅さはみられるものと思います。8000円水準を試すというよりはこのあたりの水準で下げ渋り、反発となると思われます。上値はこれまでの下値目処となっていった8500円〜600円水準が今度は上値の節目として意識されることになるのでしょう。早い時期に8500円〜600円水準まで戻れば、8500円〜600円水準を固めて、次の上値目処となる8800円〜900円水準まで戻るのでしょうが、8200円〜300円を固めてから8500円〜600円水準まで戻る状況だと安値圏でのもみ合いが続くことになりそうです。

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