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» 2011年11月17日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:QE3を催促するように大幅下落 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8463.16▼78.77

<TOPIX>724.11▼6.80

<NYダウ>11905.59▼190.57

<NASDAQ>2639.61▼46.59

<NY為替>77.02▼0.01

欧州問題の金融機関への波及が懸念され、原油価格上昇の景気への影響が懸念されて、QE3を催促するように大幅下落

 朝方発表された鉱工業生産指数は予想を上回ったのですが、欧州金融不安が依然として燻るなかで、この日は米金融機関への影響が取りざたされ、銀行株を中心に売り先行となりました。好調な決算を発表する小売企業などもあり、足元の好調な景気を好感してプラスとなる場面もあったのですが、原油先物価格の上昇も個人消費などに影響してくるのではないかとの見方も出て、手仕舞い売りや見切売りが嵩みました。

 決して景気が悪いということでもなく、欧州での金融システムに対する不安は残るものの米国の銀行が危険というわけでもないのですが、予想された通りクリスマス商戦を前にQE3(量的緩和)を催促するかのような展開になって来ました。ただ、実際には欧州金融問題もすぐに解決する問題でもない変わりにすぐにどうこうなってしまうような不安はないと思われ、為替の仕掛け的な動きなどに踊らされている面もあると思います。

 個別にはアバクロンビー・アンド・フィッチは好調な売り上げながらも採算の悪化や売上高の伸び悩みが嫌気されて売られ大幅下落、ターゲットも好調な業績を発表し買い先行となったのですが、地合いの悪さに押されて軟調となりました。欧州金融問題の米銀への影響が懸念されてバンク・オブ・アメリカ。JPモルガン・チェース、シティグループやゴールドマン・サックスなど金融株が軒並み大幅下落となり、原油先物価格は堅調となったのですが、エクソン・モービルやシェブロンは軟調となりました。原油価格上昇の景気への影響が懸念されてインテルやアップルなどのハイテク株やキャタピラーやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)などの景気敏感株が軟調、ウォルマートやコカ・コーラなど消費関連も売られjほぼ全面安となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は閑散として方向感に乏しい中でユーロ安に反応して軟調となりました。米国株式市場や決算動向、日銀の金融政策決定会合などへの反応はほとんど見られず、単純にユーロの動きに振らされた格好です。ユーロ安の要因もいろいろと取りざたされていますが、介入がないことで失望感が出てその中でユーロが売られたことでいろいろと取りざたされたと言うことでしょう。手掛かりに乏しいなかで為替に振らされながら方向感のない展開が続くという状況には変わりありません。

 米国株が大幅下落、為替もユーロが大きく売られたことなどから売り先行となりそうです。決算発表が出揃ってきたのですが円高の影響を改めて嫌気するような動きも見られるのではないかと思います。介入期待から下げ渋りとなる場面もあるのでしょうが、逆に介入がないと見られたところでは失望売りも出てきそうです。為替に影響の小さな内需株、インターネット関連銘柄などでどこまで幕間つなぎの動きになるかと言うところでしょう。買い手控え気分も強く、売買高も盛り上がらないのでしょうが売買高が増えて大きく売られて始まるようであれば、売り一巡後は底堅さも見られると思われます。

 節目とみられる8500円〜600円水準を割り込んでしまいました。ただ、ここでユーロが下げ渋る、米ドルが反発すると言うことになると底堅さも見られるのだと思います。為替次第ということでしょうが、ここでユーロが下げ渋るようでしたら、いったん8300円水準まで突っ込んでもすぐに、8500円〜600円水準までは戻ると思われます。さらに円高が進むようであれば、8200円〜300円水準を下値、8500円〜600円水準を上値という水準でのもみ合いになるのでしょう。

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