底堅さは見られたが、見切売りも嵩んで下げ幅拡大清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月15日 16時35分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8541.93円 ▼69.34円
売買高 12億2796万株
売買代金 7287億1900万円
値上がり銘柄 499銘柄
値下がり銘柄 955銘柄
騰落レシオ 86.80% ▼3.94%

日経平均

米国株安や円高を嫌気して売りが先行、底堅さは見られたが買い手控え気分の強い中で見切売りも嵩んで下げ幅拡大となる場面も

 米国株が軟調となったことや円高気味ということが嫌気されて売り先行となりました。それでも、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり寄り付きの売りが一巡となった後は底堅さもみられました。閑散としたなかで売り買いともに手がかりもなく、個別に決算動向などに反応するものの指数を方向付けるような動きもなく、いつものことながら冴えない展開で指数は小動きとなりました。

 昼休みの時間帯に円が売られる場面もあり、先物が上値を試すような場面もあったのですが、瞬間的なことで指数に方向感が出るということでもなく後場も引き続き方向感に乏しい展開となりました。為替も円高気味ということで戻りも鈍く、戻りの鈍さを嫌気しては売り直されてじりじりと下げ幅を拡大する場面もありました。ただ、決定的な売り材料があるということでもなく、節目とみられる8500円水準を意識すると売りたたき難いということで底堅さも見られ、最後まで方向感に乏しい展開となりました。

 小型銘柄は決算発表に反応しながら見切売りに押されるものが多く、大きく下落するものも散見されました。東証マザーズ指数やジャスダックTOP20は大幅安、二部株指数は小幅安、日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物はまとまった売り買いもほとんどみられず、指数を大きく動かすような場面はほとんどありませんでした。散発的なまとまった売り買いはみられたのですが特に振らされることもなく方向感のみられない展開が続きました。

 引き続き閑散とした相場展開で方向感がしっかりとみられるということもありませんでした。米国でクリスマス商戦などをみながら方向感がみられるまでは為替動向などに振らされながら、大きく方向感がみられるというよりは引き続き8500円〜600円を下値に8800円〜900円水準の節目を上値とした狭い範囲での動きが続くのではないかと思われます。今月終わりころからはクリスマス商戦、年末商戦に期待するような動きになってくるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 安値圏で小動きとなりました。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIはまだ下落が続いて下値余地もあり、遅行線も日々線を割り込みかけているので、下値を探るような動きはもう少し続きそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.