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» 2011年11月15日 14時53分 UPDATE

知っておきたいニュースな言葉:ギリシャ&イタリアは何が問題なのか? 今さらですが「国債」の話 (1/4)

「イタリアの国債、利回り7%超」というニュースが報道されました。イタリアは遠い国なのに、なぜマスコミ各社はこのニュースを大きく扱ったのでしょうか。また「国債」とは、どういったモノなのでしょうか。できるだけ分かりやすく解説します。

[土肥義則,Business Media 誠]

 新聞を読んでいて、またはテレビのニュースを見ていて「大きく取り上げているけど、いまいちよく分からないなあ」といった経験はないでしょうか。そこでニュースの疑問をできるだけ分かりやすく、物語風に解説します。今回は「国債」について。「イタリア国債の利回りが7%を超えた」と大きく報じられていましたが、なぜ7%を超えたことが問題なのでしょうか。この疑問にお答えします。

2人のプロフィール:

マコ:大企業の経営戦略室で、先輩のアシスタントとして働く。社会人1年目。時事問題にめっぽー弱く、社会人としてはまだまだ。先輩から何を言われてもへっちゃらな性格。

大手町先輩:経営戦略室のエリート社員で、マコの先輩。とにかくいろいろなことに詳しい。なぜか、たまに関西弁でしゃべる。


yd_mako1.jpg 社会人1年目のマコ

マコ:大手町せんぱ〜い、見てください、この新聞! 「イタリアの国債、利回り7%超」と書いてあるんです。これ、国債を持っていたら、毎年7%以上ずつ利息が付くってことですよね? 私が預けている定期預金の金利を調べたら、たった0.15%しかないんですよ。冬のボーナスをもらったら、私、イタリアの国債を買いますっ!

大手町:ハハハ。利回りで選ぶのなら、ギリシャ国債はどうだろう? 2年もので100%を超えてたよ。

マコ:えー100%!? 預けたお金が倍になるってことですよね? じゃあ、イタリアじゃなくて、ギリシャにしようかな。

大手町:まあまあ落ち着いて。利回りが高いので「買いたい」という気持ちも分からなくはないけど、どうしてそんなに増えるのか考えてみなくちゃ。国債の利回りが高いということは、それだけリスクも高いということだよ。現在ギリシャが抱えている借金の半分を棒引きするかどうか、話し合われているんだ。そうなれば購入した国債の半分くらいは紙くずになるかもしれない。

マコ:ふーん、ギリシャはもしかして、半額になっちゃうかもしれないんですね。でも、なぜイタリアの国債って、そんなに利回りが高いんですか?

大手町:理由の1つに、ギリシャ危機が関係しているんだ。多額の財政赤字を隠していたギリシャは、新たに国債を発行しようにも、高い利回りでなければ買ってもらえなくなったんだ。「ひょっとしたらギリシャは財産破たんするかもしれない。そうしたら他の国にも影響があるかもしれない」と多くの人は不安を感じた。つまり“ギリシャの次に危なそうな国探し”が始まり、名前が挙がったのがイタリアだったんだよ。

 またイタリアの政府債務は約1.9兆ユーロ(約204兆円)で、ギリシャの5.6倍もある。「イタリアの財政再建は大丈夫なのか。国内の政治状況も安定していないし……」といった不安が膨らみ、国債の利回りが急上昇したんだ。

マコ:へー。

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