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» 2011年11月14日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な決算発表や経済指標に週末の買い戻しも入り大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8514.47△13.67

<TOPIX>729.13▼1.17

<NYダウ>12153.68△259.89

<NASDAQ>2678.75△53.60

<NY為替>77.17▼0.46

イタリア問題が一段落、好調な決算発表や経済指標に週末の買い戻しも入り大幅高

 イタリア上院で緊急法案が可決され、欧州金融不安が一段落となったことや堅調な決算を発表する企業も見られ買い先行、週末ということで買戻しを急ぐ動きもあって大幅高となりました。信用収縮懸念が薄らいだことに加え、消費者信頼感指数も予想を上回るなど景況感も悪くなく、売られ過ぎの修正なども含めて買い直す動きとなりました。イタリア国債の利回りも低下、欧州金融不安も一段落となったことで新興国などの景気鈍化懸念も薄らいだものと思われます。

 これまでの懸念材料が徐々に解決に向かっているとみてもよさそうです。米国景気の鈍化懸念も薄れているのですが、ちょうど昨年の11月にはQE2(量的緩和)が実施されたことから、QE3に対する期待もあると思われます。クリスマス商戦を前に引き続き、期待と不安が入り混じり、ちょっとした景気指標などに敏感に反応するのでしょうが、欧州金融不安が薄れてくるとあとは景気が良いのか悪いのか、QE3はあるのかないのか、というようなことで一喜一憂することになるのでしょう。

 個別には好調な決算を発表したウォルト・ディズニーが大幅高、日本など一部の製造拠点を北米に移すと報じられたキャタピラーも景気鈍化懸念が薄れたこともあり、大幅高となりました。GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感株も高く、インテルが大幅高となるなどハイテク銘柄も軒並み堅調となりました。アップルは新型スマートフォン(高機能携帯電話)の生産台数見通しの引き下げなども伝わり軟調となりました。バンク・オブ・アメリカが大幅高となるなど金融株も軒並み堅調、原油先物や金先物の価格も高く、エクソン・モービルなど石油株が堅調、パブリック・ゴールドが大幅高となるなど金鉱株も高くなりました。消費者信頼感指数が予想を上回ったこともあり、ホーム・デポやウォルマートなど消費関連も堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高などを受けて買い先行となったものの、外国人も売り越しと伝えられたことや不透明要因も多いということで週末の手仕舞いの売り買いが中心となり、指数に方向感は見られませんでした。個別に決算動向に反応するものもあったのですが、指数を大きく方向付けるようなこともなく、先物も週末の持高調整が中心であり、終始方向感に乏しく8500円台前半での動きとなりました。

 米国市場が大幅高となったことで日本市場も堅調な展開が期待されますが、円高を嫌気する動きから上値も限られそうです。ただ、一方で欧州金融不安が薄れユーロが堅調、底堅くなったことで、ユーロ安や欧州金融不安で売られていたハイテク銘柄の一角や金融株などに戻りを試すものもみられると思います。決算発表のなかでも為替の影響が大きいことから、円高が止まったと判断されるまでは上値の重い展開は続くのだと思います。

 日経平均はしっかりと戻りを試すというよりは8500円〜600円水準での底堅さを確認する動きとなりそうです。ユーロ安は一服となったもののまだ円高傾向にあることには変わりなく、上値の節目である8800円〜900円水準を試す動きになっても、節目を抜けるだけの動きにはなりそうもありません。欧米でも自国通貨安メリットで買い直されている面もあり、日本市場はいずれにしても上値の重い展開が続きそうです。

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