買い先行となったが週末の手仕舞い売りに押されて上値も重く小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月11日 16時08分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8514.47円 △13.67円
売買高 16億6391万株
売買代金 1兆0353億9600万円
値上がり銘柄 635銘柄
値下がり銘柄 843銘柄
騰落レシオ 92.91% △4.76%

日経平均

米国株高を受けて買い先行となったが週末の手仕舞い売りに押されて上値も重く小動き

 欧州金融不安が薄れたことで米国株が堅調となり、為替も比較的落ち着いていたことから買い先行となりました。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買いもあり、昨日の大幅安の反動もあったのですが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたこともあって寄り付きの買いが一巡となった後は上値の重い展開となり、週末の手仕舞い売りもあって軟調となる場面もみられました。それでも8500円台前半での動きが中心で方向感に乏しい展開でした。

 後場に入ってからいったん戻りを試すように8500円台半ばまで上昇する場面もあったのですが、あくまでも週末の手仕舞いの売り買いが中心ということで上値を積極的に買い上がることもなく前場同様に上値の重さを確認すると8500円台前半での小動きとなりました。決算動向などに反応する銘柄も散見されましたが、主力銘柄は昨日の大幅下落の反動で売り難いものも多い割りに買い急ぐこともなく最後まで指数に方向感はみられませんでした。

 小型銘柄も週末の持高調整が主体で個別には売り買いまちまちですが指数の方向感に乏しい展開となりました。東証マザーズ指数は大幅高となったのですが、二部株指数と日経ジャスダック平均は軟調、ジャスダックTOP20は横ばいとなりました。先物もまとまった売り買いが散発的にみられるものの、あくまでも持高調整の売り買いという感じで、その場面では指数を一段動かすこともありましたが、しっかりと方向付けるような動きもなく、小動きとなりました。

 持高調整すらほとんど出ていないのではないかと思われるほど盛り上がりに欠ける展開となりました。オプションのSQという割には売買高も少なく、市場の方向性も見えないことから売り買いを急ぐような場面もほとんどありませんでした。依然として日経平均は8000円台後半、8500円〜600円水準が下値、8800円〜900円水準が上値という範囲での動きが続いているということで、政策の方向感も見えないことで目先の企業業績の発表には反応できてもその場限りとなってしまうのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線にサポートされて底堅くなっています。RSIは下落が続き下値余地もあるのですが、ストキャスティックスは底値圏にあり、遅行線が日々線の上昇に合わせて堅調な戻りを試す動きになるのかどうかが注目されます。

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