自身の経験で言えば、ビンを作ることなく、本を読んでもネットを検索しても、効果はなかなか上がらない。それこそ、あの忘年会の参加した主要出版社の編集者と同レベルになってしまう。
私は4年前の苦い経験を思い起こし、「相手を理解するためのビン」について考えることがある。例えば、今、1カ月に数回のペースで東北の被災地に取材で行く。その際、あらかじめ被災地全体の被害状況、各地域の被害、さらに復旧・復興の状況、課題といったアウトライン、つまりはビンを私は作っている。こうしておけば、新聞やテレビを見ていると、その情報がスーッとそれぞれのビンの中に入るかのようにすんなりとインプットできるのだ。
こうした作業は簡単のように感じるかもしれないが、実は多くの人がなかなかできていないように思える。読者にもこのビンを使っての情報収集を試みることを勧めたい。
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