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» 2011年11月10日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融不安を煽るような材料も多く大幅下落 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8755.44△99.93

<TOPIX>749.40△11.37

<NYダウ>11780.94▼389.24

<NASDAQ>2621.65▼105.84

<NY為替>77.81△0.08

イタリア国債の下落やドイツのユーロ圏離脱の話題など金融不安を煽るような材料も多く大幅下落

 ユーロ各国やイタリアの支援に前向きでないことやイタリア国債の担保引き上げからイタリア国債が下落、欧州金融不安を煽るような格好となり、米国での金融規制強化の流れや中国の景気鈍化懸念などもあって大幅下落となりました。ギリシャ問題が一段落となって、今度はイタリアが取りざたされることで改めて欧州を中心とした金融機関に対する不安が強まり、信用収縮懸念が強まったものと思います。

 経済指標や企業業績が悪化したということではなくセンチメントが悪化したということで実際にドイツがユーロ圏を離脱するとか、イタリアがデフォルトになる、また、中国の景気拡大が止まるという可能性は低く、「懸念」が先走りしているのではないかと思います。金融規制強化は信用収縮につながる可能性があり、この問題が一番厄介ですがとりあえずは世界的に資金は潤沢であり、米国でもQE3(量的緩和)期待も強まって来ると思われ、ここからは底堅さもみられるのではないかと思います。

 個別には欧州金融不安や金融規制強化の流れを嫌気してバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなど金融株が軒並み大幅下落、信用収縮の動きから商品相場も下落、シェブロンやニューモント・マイニングが大幅下落となるなど資源株、エネルギー株も軟調となりました。金融不安に加えて中国景気の鈍化懸念もあり、マイクロソフトやインテルが大幅下落となるなどハイテク銘柄も総じて安く、アルコアやキャタピラー、GE(ゼネラル・エレクトリック)、フォード・モーターなど景気敏感株も軒並み大幅安となりました。ウォルマートやコカ・コーラなど消費関連も安くほぼ全面安となりました。決算発表への反応も芳しくなく、業績見通しが慎重と見られたGM(ゼネラル・モーターズ)が大幅下落、利益率の悪化が嫌気されたポロ・ラルフローレンも大幅安、1株利益見通しが予想を下回ったメーシーズも売られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や前日の大幅下落の反動から買い先行、一時上げ幅を縮小する場面もありましたが、持高調整の買いも入り大幅高となりました。指数に方向感がみられるということでもないのですが、外国人が売り越しと伝えられ、為替も円高気味という割には値持ちも良く、強含みとなりました。オリンパス(7733)問題の影響も懸念されるのですが、テクニカル的な買いもみられ堅調となったものと思います。

 欧米株が大幅下落となったことやユーロが大きく下落したことなどから売り先行となりそうです。円高やタイの洪水の影響などで芳しくない決算発表が多くみられるなかで中国などの景気鈍化懸念や欧州金融不安が燻っているなかでは少なくとも積極的に買い上がる動きにはなり難いと思われます。売られすぎ銘柄の修正も一段落、決算発表が進むに連れて本当に割安なのかとの疑問も生じており、世界的に懸念材料が多いなかでは買い手控え気分も強まってくると思われます。為替や海外の影響を受け難い内需銘柄などが幕間つなぎ的に買われるのでしょうが、ハイテク銘柄や金融株は手仕舞い売りや見切売りに押されるものが多くなりそうです。

 日経平均は改めて8800円〜900円水準での上値の重さを確認するような格好となり、世界的に懸念材料が多いなかで、信用収縮の流れのなかで下値を試す動きとなりそうです。ただ、それでも8500円〜600円水準を割り込むほど懸念が実現しているということでもなく、引き続き8500円〜600円水準を下値に8800円〜900円水準を上値とした範囲での動きが続いているとみておいて良いと思います。

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