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» 2011年11月02日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:連日の大幅下落 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8835.52▼152.87

<TOPIX>754.50▼9.56

<NYダウ>11657.96▼297.05

<NASDAQ>2606.96▼77.45

<NY為替>78.34△0.20

欧州金融不安や米国景気鈍化懸念が再燃、信用収縮の動きが加速されて連日の大幅下落

 ギリシャの財政再建が国民投票で遅れそうだとの懸念や引き続き米金融機関の破綻などから信用収縮となり、大幅下落となりました。朝方発表されたISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数も予想を下回ったことや金先物など商品相場も軟調となったことから信用収縮=リスク許容度の低下がみられ、大きな下げとなったものと思います。この期に及んでまだ国民投票などといっていることから本当に欧州金融不安が薄らいだのかどうか疑心暗鬼になったということでしょう。米国景気指標の発表が多いなかで芳しくない経済指標がみられたことも手仕舞い売りや見切売りを急がせたものと思います。

 金融機関に対する懸念が強まったこと、金融機関の資本増強の話などが取りざたされてきたことも金融機関による「貸し渋り」や「貸しはがし」など「信用収縮」懸念につながり、金融機関の破綻の広がりが疑心暗鬼を加速させたものと思います。これ以上欧州金融不安が長引けばまだまだ危なくなる金融機関が出てくるのではないかとの懸念が強まったものと思います。ただ、まだ株価的には急激な戻りの反動という面もあり、ここから信用収縮が一段落となるのかどうか、商品相場などを絡めて見極めるということになるのでしょう。

 個別には金融不安が再燃したことからバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、シティグループなど金融株が軒並み大幅下落、ISM製造業景況感指数が予想を下回ったことで、アルコアやキャタピラー、GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感株も軒並み大幅安となりました。信用収縮から商品相場も軟調となり、エクソン・モービルなど石油株、ニューモント・マイニングなど金鉱株も軟調、インテルやIBM、アップルといったハイテク株からウォルマートやコカ・コーラといった消費関連株まで軒並み軟調、ほぼ全面安となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安を受けて売り先行、大幅安の始まりとなったのですが、円売り介入期待があったことや前日の相場である程度米国株安を織り込んでいたものとして下げ幅縮小となる場面もありました。ただ、戻りの鈍さを確認しながら円売り介入がないと見ると手仕舞い売りや見切り売りも嵩んで大幅安となりました。午後になるとユーロがじりじりと安くなり、売り急ぐ場面もみられました。

 米国株安を受けて売り先行となりそうです。ギリシャの国民投票などは既に昨日の相場で織り込んでいたのでしょうが、米国経済指標の悪化などは織り込まれておらず、下値を試す動きとなるのでしょう。円売り介入期待もそろそろ剥げてくるところであり、海外での重要な経済指標やイベントを控えた飛び石連休を前に手仕舞い売りも嵩んでくると思われます。円売り介入でもあれば別ですが、ハイテク銘柄など輸出株を中心に売り直されるものも多くなると思われます。為替の影響が少ない値動きの良い小型銘柄が幕間つなぎ的に買われるのでしょうが、あくまでも目先的な動きに終始することになりそうです。

 日経平均は円売り介入効果も限定的となり、再度8800円〜900円水準の節目での上値の重さを確認することになりそうです。そして今度はさらに下値の節目である8500円〜600円水準を試すことになるのかもしれません。為替介入でもあれば8800円〜900円水準での底堅さを確認することになるのでしょうが、円高傾向が止まることがないと8000円台後半でのもみ合いを抜けることはできないのではないかと思います。

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