運動をすると脳に2つの大きな影響が起こります。
1つは運動によって脳血流が増えます。脳血流は心臓から脳へ入っていく血液のことなので、血液量が増えれば、血液の中に含まれる酸素や脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖もたくさん運ばれ、脳の神経細胞が活性化されるわけです。
もう1つ、運動によってさまざまな脳内物質(神経伝達物質)が増えてくることが分かっています。
神経伝達物質は脳の中の潤滑剤でもあり、経済におけるお金と同じ意味があります。これが増加し、適正に分泌されると、脳の中での情報伝達がスムーズにできるようになるので、脳の衰えを防げるようになります。
運動によって増える脳内物質には、活動性がアップするノルアドレナリン、意欲や前向き性格、幸福感に関係のあるドーパミン、脳に安定性を作り出すセロトニンなどがあります。
また、定期的な運動で、脳内物質だけでなく、神経伝達物質を受け取る受容体も増えてきますから、さらに脳は活性化されるようになります。
うつ病になると不足してくるセロトニンも増えるので、運動をすることで、精神的な安定が保たれます。
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