売られすぎの修正や介入期待もあって底堅い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年10月26日 16時09分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8748.47円 ▼13.84円
売買高 14億6096万株
売買代金 9221億2600万円
値上がり銘柄 587銘柄
値下がり銘柄 884銘柄
騰落レシオ 85.01% ▼7.28%

日経平均

米国株が大幅安にもかかわらず売られすぎの修正や介入期待もあって底堅い展開

 米国株が大幅安となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も売り越しと伝えられたことから売り先行となりました。ただ、昨日米国株が大幅高となったにもかかわらず軟調となったことの反動や円売り介入期待から寄り付きの売りが一巡した後は目先筋の買戻しや好決算発表銘柄を物色する動きで底堅い展開となりました。売られすぎの修正もみられ、円高に振れるところでは戻りも鈍くなったのですが、指数はじりじりと戻り歩調となりました。

 後場に入るとさらに底堅さが確認されて戻りを試す動きとなり、先物にまとまった買いが入って指数を押し上げる場面もあって一時堅調となる場面もありました。昨日の終値を上回るところでは戻りも鈍くなるのですが、戻りの鈍さを嫌気して再度売り叩くような動きや売り急ぐ動きはなく、底堅い堅調な展開で指数は小動きとなりました。引けを意識する時間帯から動きがみられいったん買われる場面もありましたが、最後は手仕舞い売りに押されて軟調となりました。円売り介入期待もあって売り込み難く、一方でいっこうに介入が見られないことで手仕舞い売りや見切売りも出るというような展開でした。

 小型銘柄は見切売りも多く、冴えない展開となりました。東証マザーズ指数は見切売りに押されるものも多く大幅安、日経ジャスダック平均やジャスダックTOP20は軟調、二部株指数は小幅高となりました。先物はまとまった買いが散発的にみられ、指数を押し上げるような場面もみられました。断続的に方向感を持って買い上がるというよりはあくまでも散発的な買いではあるのですが、売りよりも買いが多いという感じで堅調、戻りを試す場面もありましたが最後は手仕舞い売りに押されて軟調となりました。

 ここのところの動きと同じように引けを意識する時間帯から先物にまとまった買いもみられ指数に動きがみられました。朝方動いた後は午後に入ってから一度動き、そして引けを意識する時間帯から一気に動きが出るということが多くなっているようです。欧州金融不安が注目されるなかでは欧州市場やその動きを受けた米国市場の影響が大きいということで手仕舞いや持高調整の動きが出るのだと思います。為替が円高になっている割には堅調といえるのではないかと思われ、さらに円売り介入期待が高まっているのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

 基準線のサポートを確認して雲まで戻りました。RSIもストキャスティックスも方向感はなくなっており、遅行線が日々線に絡みながら、日々線は基準線と雲の間の狭い範囲での動きとなってきそうです。

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