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» 2011年10月26日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融危機対策や慎重な企業業績見通しなど嫌気して大幅安 (1/2)

[Business Media 誠]

<日経平均>8762.31▼81.67

<TOPIX>747.70▼7.74

<NYダウ>11706.62▼207.00

<NASDAQ>2638.42▼61.02

<NY為替>76.08

欧州金融危機対策への懐疑的な見方や慎重な企業業績見通しなどを嫌気して売りが嵩み大幅安

 先週末と前日の大幅上昇の反動に加え、住宅関連指標が予想を下回ったことや慎重な企業業績見通し発表を嫌気して売りが先行、独首相の債務危機対策反対表明やEU(欧州連合)首脳会議で金融危機対策の詳細が示される可能性が小さいとの見通しが示されたこと、また、EU財務省会合が取りやめになったことなどから売りが嵩み、大幅安となりました。欧州金融危機に対する不安は根強く、決算発表にも悲観的な反応となるものも多く、指数も大きな下げとなりました。

 依然として欧州金融不安が市場のセンチメントを悲観的なものとしているようです。足元の景気動向も決して悪いものではなく、慎重な見通しもQE3(量的緩和)催促とみられるような面もあり、決して悲観するほどではないような気がするのですが、金融不安からの信用収縮などを懸念する動きが強く、早め早めに手仕舞い売りが出るということでしょう。ただ、指数は大幅安となったものの、ここまでの上昇の調整という面も強く、大きく下落相場となるような懸念はないと思います。

 個別には底堅いながらも芳しくない決算と慎重な売り上げ見通しを発表したスリーエムが大幅安、ドル安効果もあって増収増益となった決算を発表したUPSも足元の海外の荷動きが鈍いということで売られ予想を上回る増益を発表したコーチも地合いの悪さに押されました。引け後に大幅な減益決算を発表したアマゾン・ドット・コムは時間外取引で下げ渋りとなっているもののいったん大きく売られました。インテルは堅調となったものの自社株買い枠の追加設定を発表したIBMが軟調、アップルやヤフーも売られるなどハイテク銘柄は総じて軟調、欧州金融不安が再燃したことから、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株も軒並み大幅安となりました。金先物が大幅高となったことでニューモント・マイニングやパブリック・ゴールドは堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高などを好感して買い先行となったものの円売り介入期待が剥げたことやユーロが売られたこと、決算発表への反応が悪かったことなどから売られ軟調となりました。ただ、後場中ごろまでは全くと言っていいほど方向感に乏しく、指数は小動きとなり、売買高も前日に比べると増えたもののまだまだ非常に少ない水準であり、あいかわらず市場参加者も限られているのだと思います。

 米国市場は大幅安、為替も円高気味ということもあり、日本市場も売り先行となりそうです。ただ、昨日に一時大幅安となる水準まで売り込まれる場面もみられたなど先取りしていたような面もあり、円売り介入期待が強まれば底堅さもみられるものと思います。決算発表も始まり、比較的好調な決算動向を示すものも多く、為替さえ落ち着けば売られすぎの修正などもみられると思われます。為替さえ落ち着けば、下期業績に慎重になっている銘柄で売られすぎとなったような銘柄の見直し買いなどもあり、指数も底堅くなるのでしょう。円売り介入期待が剥げると売り急ぐ場面もありそうです。

 日経平均は引き続き8800円〜900円水準での上値の重さを確認し、今度は下値の節目である8500円〜600円水準を試す動きとなってくるのかもしれません。円高が止まらないようであれば、好決算銘柄も先行きの不安となり、「今のうち売っておこう」ということで売り急ぐ場面も見られるのかもしれません。逆に徹底的な介入や金融緩和が示されると円高懸念が薄れて、足元の好業績銘柄などが買い直されて8800円〜900円水準を抜けてくるのだと思います。

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