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» 2011年10月21日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安も薄らいで底堅い堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8682.15▼90.39

<TOPIX>746.02▼5.47

<NYダウ>11541.78△37.16

<NASDAQ>2598.62▼5.42

<NY為替>76.80▼0.02

経済指標や企業決算は比較的堅調なものが多く、欧州金融不安も薄らいで底堅い堅調な展開

 独仏首脳による共同声明で過度な金融不安は薄れたものの、先行きへの警戒感は根強く、冴えない展開となりました。金融不安の影響で信用収縮=リスク許容度の低下や景気鈍化懸念もみられたのですが、朝方発表された新規失業保険申請件数は若干改善したことやフィラデルフィア連銀景気指数が予想を上回り半年振りの高水準となったことから底堅く、底堅さを確認すると買戻しも入り、ダウ平均は堅調、ナスダック指数も下げ幅縮小となりました。

 中古住宅販売が予想を下回り、期待されていた住宅指標の改善はみられなかったのですが、ここのところ発表されている企業決算動向も比較的堅調なものが多く、売り急ぐ動きにはならず、ちょっとした好材料がみられると買戻しを急ぐような雰囲気にあり、センチメントは好転していると思われます。ただ、商品相場が軟調となっているように信用収縮的な動きや景気鈍化懸念も根強く、買い一辺倒とはいかないようです。

 個別にはタイの洪水の影響が懸念されてデルが売られ、直接的な影響が懸念されるわけでもないのですが、連れてインテルやIBMなどハイテク銘柄が軟調となりました。欧州金融不安が薄れたことでバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株は高く、決算が予想されたほど悪くなかったノキアが大幅高となりました。経済指標の好転から景気鈍化懸念も薄れ、キャタピラーやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感銘柄も堅調となりました。金や原油の先物は軟調となり、金先物の下落が大きかったことでパブリック・ゴールドやニューモント・マイニングは軟調となりましたが、エクソン・モービルやシェブロンは値ごろ感からの買いも入って堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や円高を嫌気して売りが先行、外国人も買い越しと伝えられて底堅い場面もあったのですが、午後になって為替がじりじりと円高に振れると改めて売り直されて大幅安となりました。欧州金融不安や中国などの景気鈍化懸念も根強く、最後まで買い切れず、手仕舞い売りに押されてしまうということなのだと思います。

 本日の日本市場は米国市場も方向感に乏しい展開となっていたこともあり、方向感に乏しい展開となりそうです。週末ということで手仕舞いの売り買いが交錯となりそうですが、慌てて手仕舞うというような動きにもならず、材料もなく、上がれば売られ、下がれば買われるというような展開となりそうです。為替に動きがみられると売り買いどちらかを急ぐように方向感が出てくるのでしょうが、そうした動きがなければ、目先の需給に振らされながら指数は小動きとなりそうです。売られすぎ銘柄の修正やインターネット関連の小型銘柄などが幕間つなぎ的に物色されることになりそうです。

 日経平均はもみ合いのなかでの動きで目先の需給に振らされながら方向性はみられないと思います。欧州金融不安や世界的な景気鈍化懸念が薄らいだことで売り急ぐ動き、売り叩くような動きは特にみられず、目先の持高調整の売り買いに振らされながら、下値は8500円〜600円水準、上値は8800円〜900円水準といったもみ合いの中での動きが続くのだと思います。

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