目的について、もう1点重要なことを加えておきましょう。目的と目標の違いは何でしょうか──。目標とは、単に目指すべき状態(定量的・定性的に表される)や目指すべき具体的なもの(例えば、模範的な人物や特定の資格など)を言います。そして、そこに意味や意義が付加されて目的となります。したがって、両者の関係を簡潔に表すと「目的=目標+意味」となります。
実際のところ、何か事を成すにあたって、目的の代わりに目標を置くことはできます。しかし、この場合、意味が欠如しているので、実行者にとっては「目標疲れ」が生じることがあります。昨今の職場に疲弊感が溜まっているというのは、実は、向かう先に意味を感じていないがための目標疲れであることが要因の1つです。ですから、私たちは目標に意味を加え、目的に変えなければ、強く長く働いていけません。
いずれにせよ、目的は「目標+意味」、この2つの要素がそろって初めて目的と呼べるようになります。目標なき目的は、単なる理想論・絵空事となる恐れがあります。また、意味なき目的は、単なる割り当て(ノルマ)となる恐れがあります。
ではここで、目的と手段について、先達たちの言葉を拾ってみましょう。
さて、今の自分の仕事の目的と手段について振り返るとどうなるでしょうか。次の問いを自分に投げかけてみてください。
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