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» 2011年10月19日 08時01分 UPDATE

ニッポンの紛争地帯をゆく・新連載スタート:なぜ中国大使館前の抗議は「定員5名」なのか (1/5)

いま「抗議デモ」がアツい。ウォール街の暴動は世界に広がり、日本にも上陸した。これは「内乱の前兆」なのか、それとも「一時的な流行」なのか。そこでマスコミが報道しない“怒りの現場”ではナニが起こっているのかを確かめるべく、中華人民共和国の大使館へ行ってみた。

[窪田順生,Business Media 誠]

ニッポンの紛争地帯をゆく:

 東電、九電、フジテレビ……Twitterやブログで呼びかける大規模デモが増えている。「革命」が起きたエジプトやロンドン暴動でも同じSNSが果たした役割は大きい。

 「国際平和に関する調査2011」によると、「日本は平和ではない」と答えた人は半数以上の54.4%。「平和である」という答えた人々は昨年より16.7ポイントマイナスとなった。東日本大震災や原発事故の影響は否めないが、多くの日本人の「平和ボケ」がゆらぎ、いよいよ国内でも「暴動」や「テロ」が起こるのではと感じていることの証だろう。

 そこで現在、日本各地の「暴動の前兆」ともとれるデモ、抗議に足を運び、背景や当事者らの声をもとに今、ナニが日本社会の問題点となっているのかをレポートしていく。


 反原発、反韓流……近ごろ「抗議デモ」がアツい。ブログやTwitterなどで呼びかけられ、数千人規模にまで膨れ上がるこの動きは、エジプト革命やロンドン暴動を連想させる。これは「内乱の前兆」なのか。あるいは、単なる「一時的な流行」なのか。

 というわけで、“怒りの現場”に潜入し、今いったい何が起き、これからどうなっていくのかを「参加者目線」でレポートしていく。第1回目は「キング・オブ・抗議対象」、中華人民共和国の大使館へ行ってみた。

「反中」同盟が中国大使館前に集結!

yd_kubota5.jpg 中国の人気者”がホロリ。ネットで販売したら意外と売れそうだ

 「中国は侵略をやめろ!」

 「中国はチベット人に謝罪しろ!」

 秋晴れの空にシュプレヒコールが響き渡る。今日10月1日は、中華人民共和国62周年の建国記念日。「反中」を掲げる人々にとって絶好の抗議日和ということもあり、東京・港区にある中華人民共和国大使館付近には機動隊のバスが停められ、多くの制服警官が道行く人々に鋭い視線を送っていた。

 今日はさぞ多くの活動家のみなさんが抗議しているんだろうなと大使館前へ向かうと、思わず目を疑った。横断幕を広げて声を枯らしているのは1人、2人……わずか5人。数百人規模の人がごったがえす反原発デモや、反韓流デモに比べるとなんとも寒々した光景である。

 尖閣諸島問題もうやむやになったし、活動家のみなさんも原発事故で「反中」どころじゃなくなったのだろうか。

 中国大使館前がこんなにも閑散としているのには、 実はある“オトナの事情”がからんでいるのだ。

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