買い先行、一時大幅高となるも小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年10月13日 16時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8823.25円 △84.35円
売買高 15億7851万株
売買代金 1兆0053億8300万円
値上がり銘柄 855銘柄
値下がり銘柄 667銘柄
騰落レシオ 101.60% △5.63%

日経平均

米国株高や円安を好感して買い先行、一時大幅高となるも小動き

 米国株が一時大幅高となるなど堅調な展開となり、為替もユーロを筆頭に堅調な展開となったことから日本市場も買い先行となりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が金額は買い越しながらも株数では売り越しと伝えられたことから寄り付きの買いが一巡となったあとは積極的に買い上がる動きもなく、大幅高水準ながらも指数は方向感に乏しい展開となりました。為替も円高気味となって支援材料ともならず、持高調整の売り買いが中心で物色対象も定まらず、膠着となりました。

 後場はいったん買い上がるような動き、その後は前場の水準よりも一段低い水準ですが、方向感に乏しい状況は変わらず、狭い範囲での動きとなりました。為替も大きな動きはなく、オプションSQ(特別清算指数)算出を控えていることで引けを意識する時間帯には動きも出てくるのかと思われましたが、特に意識したような動きもなく、堅調な相場、値持ちのいい相場が続いていたにもかかわらず、相変わらず盛り上がりに欠ける相場展開でした。

 小型銘柄は値動きの良さなどを好感して幕間つなぎ的に買われるものもみられて主力銘柄ほどではないにしても堅調となるものが多くなりました。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均は堅調、ジャスダックTOP20は大幅高となりました。先物はまとまった売り買いは散発的にみられたのですが、追随する動きもほとんどなく、方向感のないなかで小口の小掬い商いが中心となって終始方向感に乏しい展開でした。指数を動かすような場面はほとんどありませんでした。

 一時大幅高となるなど堅調となりましたが、相変わらず方向感に乏しく盛り上がりに欠ける展開となりました。日本市場では独自の材料で指数全体を動かすようなこともなく、個別に何かの材料で動くと言うことがあっても長続きもせず目先の動きに終始している感じです。割安感が強いものも多く、どこかで見直されるものと思われますが、為替も景気動向も見通しが立たないということで手がけられないということなのだと思います。ただ、今が割安というようにリスクをとらないと、儲けることはできないのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

 堅調となりましたが、節目とみられる8800円〜900円水準での上値を試す格好となりました。まだ遅行線が日々線を意識して上値も重くなっており、RSIも中途半端な位置で方向感はなく、ストキャスティックスも高値圏にあって、いったん遅行線が日々線に押されながら基準線のサポートを確認するような展開になると思われます。

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