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» 2011年10月11日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ほぼ全面高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8605.62△83.60

<TOPIX>741.55△4.69

<NYダウ>11433.18△330.06

<NASDAQ>2566.05△86.70

<NY為替>76.72△0.02

欧州金融不安が薄れたことや景気鈍化懸念が薄れたことでほぼ全面高

 ドイツとフランスによる欧州債務危機対策が発表されることから金融財政問題解決への期待が強まったことや、中国の非製造業PMI(購買担当者景気指数)が前月から上昇したことで中国景気鈍化からの世界景気鈍化懸念が薄れたこともあり、売られ過ぎの修正などもあって大幅高となりました。先週末の雇用統計が予想を上回ったことで、好材料には素直に追随しやすかったということもあり、金融株や景気敏感株を中心に大きく上昇するものが目立ちました。

 足元の企業業績に対する期待も根強く、今週から四半期決算の発表が始まるところで買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。欧州金融不安が世界的な景気鈍化懸念に結びついて、いわゆる「リーマン・ショック」といわれた金融不況を想起させて、市場全体が過敏に反応し萎縮していたのですが、徐々に明るさがみられ、足元の景況感の良さを素直に受け止められるような雰囲気になってきたのだと思います。楽観的な見方が増えればさらに景況感も良くなってくるのでしょう。

 個別には新型スマートフォン(高機能携帯電話)の出足が好調ということでアップルが大幅高、ノキアやグーグルが大幅高、インテルやIBMも堅調とハイテク銘柄も総じて堅調、欧州金融不安が薄れたこと、欧州銀行破たんの影響もないということでシティグループやバンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースなど金融株は軒並み大幅高、中国景気鈍化懸念も薄れたことからキャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、フォード・モーター、アルコアなど景気敏感株も軒並み大幅高となりました。コカ・コーラやウォルマートなどディフェンシブ系の銘柄も高く、金や原油の先物が堅調なことからエクソン・モービルやシェエブロン、ニューモント・マイニングが大幅高、パブリック・ゴールドも堅調とほぼ全面高となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末、連休前の日本市場は米国株高などを受けて買い先行となり大幅高水準での推移となりました。寄り付きの買いが一巡となったあとも値持ちの良い展開が続いたのですがさすがに最後は手仕舞い売りも嵩み、若干上げ幅縮小となりました。それでも、外国人も久しぶりに買い越しと伝えられるなど底堅さもみられ、大きく売り急ぐこともありませんでした。日銀の金融政策決定会合の結果発表にはほとんど反応はありませんでした。

 日本市場が休場中に欧州金融に対する懸念が後退、米国や中国の景気鈍化懸念も薄れたことから、日本市場も買い先行となりそうです。為替もユーロが大きく戻ったことから、ユーロ安懸念で売られていたハイテク銘柄や精密株、機械株などに買戻しを急ぐ動きも出てくるのだと思います。売られ過ぎ感が強い中国関連銘柄なども買い直されて堅調となりそうです。金融不安が薄れ、景気鈍化懸念が薄れれば、決算発表前にいったん売られ過ぎの修正からの水準訂正となるのでしょう。ただ、対米ドルでの円高やまだまだユーロでも円高水準にあることから上値も限られることになると思います。

 8500円〜600円水準の節目を抜けてきそうです。今度は8500円〜600円水準での底堅さを確認しながら次の節目である8800円〜900円水準を目指すことになるのでしょう。欧州金融不安や世界的な景気鈍化懸念が薄れたということで底割れ懸念は払拭されつつあるのでしょうが、まだ為替水準や景気拡大鈍化懸念もん強く、しっかりと上昇トレンドになったというにはまだまだ時期尚早と言えそうです。

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