連休を控えて上げ幅縮小清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年10月07日 16時09分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8605.62円 △83.60円
売買高 16億1830万株
売買代金 1兆0308億5300万円
値上がり銘柄 967銘柄
値下がり銘柄 579銘柄
騰落レシオ 91.33% △1.72%

日経平均

米国株高や為替の落ち着きから買い先行大幅高となるも連休を控えて上げ幅縮小

 米国株が大幅高、為替も落ち着いていたことから買い先行となりました。久しぶりに外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、寄付きの買いが一巡となったあとも値持ちの良い展開が続きました。ただ、さすがに米雇用統計の発表、3連休を控えた週末ということもあり、積極的に買い上がる動きも少なく、上値も限定、指数は小動きとなりました。

 後場に入ると手仕舞いは手仕舞いでも買戻しを急ぐ動きなどもみられ、前場の高値を更新するなど一段高となる場面もありました。ただ、追随するような買い急ぐ動きというよりは売りタイミングを計るというような動きで上値も重く、いったん上値の重さを確認すると今度は方向感のないなかでじりじりと上げ幅を縮小するような動きとなりました。好材料でも大きく売られたり、悪材料でも買われたりと、目先の持高調整に振らされながら方向感に乏しい展開が最後まで続きました。

 小型銘柄も昨日大きく上がったものが今日は大幅安となるなど持高調整の売り買いが中心で堅調ながらも指数の上値は重いという感じでした。東証マザーズは大幅高、二部株指数、日経ジャスダック平均に、ジャスダックTOP20は堅調となりました。先物はまとまった売り買いが散発的にみられ、指数を動かすような場面もありましたが、どちらかというと指数の動きについていくというような場面が多く、総じて方向感に乏しい展開でした。

 本日も一時大幅高、堅調となったのですが、相変わらず腰の据わった買いはみられません。足元の業績からみると割安となっているものの多く、値ごろ感からの買いがみられても良いところですが、値ごろ感からの買いというよりは買われるときは買戻しが主体、売られるときは見切売りが多いというような感じです。相場全体というよりも世界的な景気動向、金融システムに対する不安などの懸念材料も多くいまひとつすっきりしないなかでは先が読めずに目先に動きに終始することになるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 もみ合いの上限を試すように基準線を意識したところでは上値も重くなるようです。RSIは中途半端な位置で依然として方向感はなく、ストキャスティックスも下げ足りないなかで底値圏からの反発となっており、底値圏でのもみ合いが続きそうです。

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