調査リポート
» 2011年10月05日 17時22分 UPDATE

2012年卒採用、企業は予定人数確保に難航――マイナビ調査

東日本大震災という大きな変動要因があった、2012年卒の新卒採用戦線。採用活動が長期化する中で、企業は質を伴った採用予定数の確保に苦労しているようだ。マイナビ調べ。

[Business Media 誠]

 マイナビは10月5日、国内企業1757社を対象とした「2012年卒マイナビ新卒内定状況調査」の結果を発表した。それによると、内定者に「質・量とも満足」とした企業は40.1%と前年より6.2ポイント減少していることが分かった。

 「質は満足・量は不満」が前年比7.5ポイント増の29.7%、「質・量とも不満」が同4.4%増の11.9%となっていることから、マイナビでは「求人数の回復がみられた2012年卒採用だが、採用基準に達する学生に出会えず採用予定数の確保が難航しているとみられる」と分析している。詳しく見ると、上場企業の理系採用で「質・量とも満足」が同13.8ポイント減の46.5%と、不満足感が漂っているようだ。

 内定者数を募集人数で割った採用充足率も前年比1.3ポイント減の85.7%と、ここ10年で最も低くなっていた。

ah_mai1.jpg 内定者への満足度の年次推移(出典:マイナビ)

 内定を出す基準については、「昨年並み」が74.6%と最も多かったが、「昨年より基準を厳しくした」が21.8%と「昨年より基準を緩くした」の3.6%を上回った。しかし、リーマンショックの影響で「昨年より基準を厳しくした」が56.8%と半数を超えた2010年卒よりは減っており、基準の高さは維持されているものの、その厳しくなる度合いもやや落ち着きを示しているようだ。

ah_mai2.jpg 内定を出す基準は昨年と比較してどのようなスタンスか(出典:マイナビ)

震災の影響で採用活動は長期化

 採用活動の印象を聞くと、「昨年より厳しかった」「昨年並みに厳しかった」が合わせて80.9%と、「昨年並みに楽だった」「昨年より楽だった」の19.1%を大きく上回った。

 厳しかった理由としては、「学生の質の低下」(51.6%)がトップ。以下、「母集団の確保」が37.3%、「辞退の増加」が37.1%、「セミナー動員」が24.6%、「マンパワーの不足」が19.5%、「採用費用の削減」が10.8%で続いた。特に「母集団の確保」が18ポイントも前年より増加しており、マイナビでは「学生の行動量の減少が目立ったため」とコメントしている。

ah_mai3.jpg 採用活動が厳しかった理由(出典:マイナビ)

 選考回数は前年比0.1回減の3.3回だったのに対して、選考日数は同2.1日増の42.8日と長期化。東日本大震災の影響が色濃く出ているようだ。

 主要な面接の開始時期を見ると、北海道・東北に本社がある企業では33.7%が6月以降となっており、全体の19.0%を上回っていた。また、採用活動の終了予定時期を見ても、全国的に2カ月ほど前年より遅くなる傾向がうかがえた。

 郵送とWebによるアンケート調査で、調査対象は1757社。調査期間は8月19日〜9月8日。

ah_mai4.jpg 主要な面接の開始時期(出典:マイナビ)

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