速報
» 2011年10月03日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:中国景気鈍化懸念や欧州金融不安も根強く大幅下落 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8700.29▼0.94

<TOPIX>761.17▼1.13

<NYダウ>10913.38▼240.60

<NASDAQ>2415.40▼65.36

<NY為替>77.04△0.21

予想を上回る経済指標もあったが、芳しくない経済指標に反応、中国景気鈍化懸念や欧州金融不安も根強く大幅下落

 消費者信頼感指数は予想を上回ったものの、個人所得が予想に反して減少となったことや中国の景況感を示す指標が芳しくなかったことに加え、ユーロ圏の消費者物価上昇率が前月に比べて拡大、欧州金融不安がくすぶる中でECB(欧州中央銀行)が利下げに踏み切れないとの見方も浮上し欧州株が売られるなど悪材料も多く、月末・四半期末のドレッシング買い期待も薄れて見切売りが嵩み大幅安となりました。

 ギリシャの財政再建計画に対して公務員労働組合が妨害しているとのニュースも欧州金融不安の解決が遠くなるとの懸念を強め、米個人消費に対する懸念、雇用に対する懸念に加え、中国の景気鈍化懸念が強まると世界的な景気鈍化が懸念されて、売り急ぐことになったものと思います。ただ、今週は主要な経済指標の発表も多く、今後はそういった指標の発表に一喜一憂することになるのでしょう。期末ということで信用収縮の動きもあったものと思われますが、経済指標次第ではリスク許容度を見直すようなこともありそうで、資金の流れそのものが注目されます。

 個別には前日引け後に発表した四半期決算で最終損益が赤字となったマイクロン・テクノロジーが大幅下落、連れてということでもないのでしょうが、インテルやHP(ヒューレット・パッカード)が大幅下落、IBMなどハイテク銘柄全般に軟調となりました。欧州での金融不安が根強いこともあり、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、シティグループなど金融株は軒並み大幅下落となりました。GE(ゼネラル・エレクトリック)やアルコアが大幅下落、キャタピラーも軟調となるなど景気敏感銘柄は安く、逆にウォルマートが横ばい、メルクが堅調となるなど景気の影響の小さいとされるディフェンシブ銘柄は底堅い堅調なものもみられました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は週末・月末・期末と言うことでお化粧買いなども期待されましたが、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りもあり、上値も重く、小動きとなりました。売り買いの決定的な材料に乏しい中で為替、特にユーロの動きに振らされる場面も多かったのですが、売り買いともに積極的な動きはなく、持高調整が中心となるなかで指数は狭い範囲で右往左往しながらほぼ変わらずとなりました。

 米国株が大幅下落となったことやユーロ安から売り先行となりそうです。ただ、米ドルが落ち着いていることや日銀短観(短期経済観測)の発表もあり、想定されているよりも景気に対する懸念が少ないとなると底堅さも見られると思われます。それでも、欧州金融不安が根強いことや米国や中国、インドなど新興国も景気鈍化懸念が根強く、また今週は米国の主要な経済指標の発表を控えているということ、中国の連休での個人消費動向などを見極めたいということもあり、好材料よりも悪材料に敏感に反応することになりそうです。内需関連やディフェンシブ銘柄の一角が消去法的に物色されるということになりそうです。

 引き続き8500円〜600円水準での底堅さを試すことになりそうです。米国でも主要な経済指標の発表もあり、そうした動きを見てみないことには先週末の米国市場以上に売りたたき難く、日銀短観に反応しても8500円水準では底堅さもみられると思われます。逆に日銀短観が好感されるようなものであっても米国経済指標や欧州での金融不安が気になって買い切れず、上値も限られそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集