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» 2011年09月30日 12時00分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2011年9月17日〜9月23日):アイテム課金ゲームで10万円払ったつもりになれる方法

「オンラインゲームやソーシャルゲームの課金を誘う仕組みを学びたい」と思っても、自分の財布で試すのは抵抗があるもの。しかし今、それを無料で体験できるゲームがあるのだ。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「うかつに手を出すと痛い目に! カード現金化のウラ事情」。2位は「『消費税は低所得者に厳しい』ってウソだと思う」、3位は「スマートフォン・タブレット端末が駆逐する『ある市場』」だった。

 ランキングに入っていないが最近、Business Media 誠でよく扱っているテーマがソーシャルゲームなどの課金を誘う仕組み。野島美保さんの連載「“仮想世界”のビジネスデザイン」で毎月紹介しているが、今月はそのほかにも遠藤諭さんの連載で「『ONE PIECE』とゲーミフィケーションの関係」があり、筆者も「『基本無料』でビジネスをする方法――ソーシャルゲームのマネタイズ戦略」を書いている。

 こうした記事で紹介したゲームについては、触れたことがある人と、触れたことがない人の差が激しいように思える。筆者周辺がそうなのだが、ソーシャルゲームやオンラインゲームにはまってかなりのお金を支払っているという人はあまり見かけない。手軽なゲームでも、本格的にプレイしようとするとかなりの手間がかかるため社会人には厳しいことや、GREEやモバゲーなどは最近までフィーチャーフォンでしか遊べなかったことがその背景にあるだろう。

 とはいえ、先ほどの記事群でも触れているゲーミフィケーションの仕組みを他分野に応用するため、「実際に体験して学んでみたい」という人もいるだろう。ちなみに「『基本無料』でビジネスをする方法――ソーシャルゲームのマネタイズ戦略」に登場した本城嘉太郎氏は別の講演で、「毎月2万円課金するほどプレイすれば、課金する人の気持ちが分かる」と語っている。

 だが、2万円で実際にある何かを買うというのならまだしも、デジタルデータを買うというのは、普通の感覚からすると受け入れがたいものではないだろうか。筆者などは「そんなお金があるなら、何回飲みに行けるんだろう」と考えてしまいそうだ。

 そんな人に朗報がある。今、『イースオンライン』というオンラインゲームの課金アイテムが無料になっているのである。なぜそんな太っ腹なことをしているかというと、本国(韓国)での開発終了にともない10月3日にサービスが終了するため、最後にやけくそ気味のキャンペーンをしているから。実際にお金を使わずに全力で課金をした気になれる場として、絶好なのではないかと思う。

ah_top1.jpg 『イースオンライン』公式Webサイト。サービス開始は2009年4月

 筆者もプレイしてみたのだが、興味深かったのは武器の強化の仕組み。課金アイテムなどを使って、武器を30段階まで1段階ずつ強くできるのだが、成功率は最善を尽くしても70%強、失敗すると強化の段階が下がってしまう。そのため、30段階にしようとすると、100回くらい強化のコマンドを選択する必要がある。

 筆者が面白いと思ったのは、ある段階以上の強化に成功すると、ログインしているプレイヤー全員(!)の画面に「●●さんが●●+30の強化に成功しました!」と表示できること。

 若干めんどくさい感じでもあるが、プレイヤーの自尊心をくすぐる、なかなか面白い仕組みである。強化成功者がある意味ヒーロー的な存在として扱われるので、課金アイテムを買って強化しようというモチベーションが高められるのではないかと推測される。こういう仕組みは、ほかのサービスでも応用できそうだ。実際、ニコニコ動画のニコニ広告などは、こうした仕組みを参考にしているのではないかと思ったりもする。

ah_top2.jpg こんな文章がプレイヤー全員の画面に表示される

 ちなみに本来、課金アイテムを買って30段階まで強化しようとすると、1万円程度では無理で、場合によっては10万円くらいかかることになる。しかし、今ならタダで試せるというわけである。ほかにもHPが半分以下になると自動で回復する課金アイテムで無敵状態になって、「全力で課金するとこんな気分になるんだなあ」とむなしく(?)なったりすることも可能だ。

 サービス終了まで1週間を切っているので、興味を持った方は週末にでもプレイしてみてはいかがだろうか。

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