矢野経済研究所は9月29日、ライセンス契約によってキャラクターを商品化、広告販促使用、映画やテレビ、マンガなどのメディアへ展開するキャラクタービジネスに関する調査結果を発表した。それによると、2010年度の市場規模は前年度比1.7%減の2兆3895億円と、5年連続で縮小したことが分かった。
特に2008年後半からはリーマンショックによる経済情勢の変化が縮小の背景となっており、2011年度は東日本大震災の影響もあって同4.1%減の2兆2905億円と見込んでいる。
2010年度の市場規模を用途別にみると、版権市場は前年度比5.0%減の1兆1500億円と5年連続で減少したのに対して、商品化権市場は同1.5%増の1兆2395億円と2年連続で拡大した。市場規模がピークだった2005年度と比較すると、版権市場は12.2%減だったのに対して、商品化市場は3.2%減と底堅かった。
商品化権市場を分野別にみると、「玩具」が47.3%と圧倒的で、「服飾雑貨」が9.5%、「菓子」が6.7%、「衣料品」が5.9%、「家具・インテリア」が5.3%で続いた。矢野経済研究所では「2009年・2010年と特撮テレビ番組キャラクター、テレビアニメキャラクターを中心にヒットキャラクターが玩具市場をけん引したことで、2009年度・2010年度と2年連続で玩具のシェアが高まっている」とコメントしている。
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