連載
» 2011年09月27日 08時00分 UPDATE

できる人の脳が冴える30の習慣:ビジネスパーソンの味方、“ブドウ糖”をうまくとる方法 (2/3)

[米山公啓,Business Media 誠]

 それを実証する実験があります。

 健康な老人と大学生について調べたものですが、夕食を食べないで、早朝に50グラムのブドウ糖入り飲料を飲ませた場合と、ブドウ糖の入っていないプラセボ(偽薬)飲料を飲ませた場合との2つのパターンを準備して、文章の一節や単語リストからの自由想起によるテストを行いました。

 すると、ブドウ糖入り飲料のときの方が、そうでないときに比べて、同じ人でも成績が40%も高くなったのです。

 この実験で、いかにブドウ糖の補給が重要か分かります。だから、朝食抜きで会社へ行くのはやめましょう。エネルギーの補給が十分ではないため、脳が十分に機能しません。そのために、記憶力は低下し、仕事の能率も下がってしまいます。

甘いものばかりでは脳によくない

 ブドウ糖をとると、記憶力を高めたり、注意力や忍耐力を必要とする作業の効率をアップさせられます。これは、英国のウェールズ・スワンジー大学心理学部のベントン教授の研究でも、証明されています。

 また、彼はこのブドウ糖が脳に影響を与える理由として、エネルギーだけの問題ではなく、脳の中の潤滑油の役目をする脳神経伝達物質であるアセチルコリンの生成が高まるからではないかと推論しています。

 こうしたブドウ糖の影響は、若い人よりも中高年に出やすいようです。

 ビジネスマンはブドウ糖の働きを知り、仕事の効率をアップさせるのがいいのです。ただ、食後に上昇した血糖値をすみやかに基準レベルに戻すことができる耐糖能の高い人の方が記憶力がよいといわれています。したがって、糖をどんどんとって、血糖をやたらに上げていけばいいというものではないのです。

 また、糖分が多すぎる食事の後は、動作が鈍くなり、集中力が低下してきます。いくらブドウ糖が脳のエネルギー源になるとはいえ、甘いものばかりを食べるのは逆効果なのです。記憶力をアップするには、やはり適度の摂取を心がけましょう。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集