人事担当者に聞く、昇進を決定するときに重視するポイント

» 2011年09月26日 15時26分 公開
[Business Media 誠]

 従業員の昇進を決定する際、どういった点を高く評価するのだろうか。人事関連業務に携わるビジネスパーソンに聞いたところ「リーダーシップ」(54.6%)と答えた人が最も多いことが、Gabaの調査で分かった。次いで「周囲からの信頼」(49.4%)、「専門的業務知識や業務スキル」(47.7%)、「上司・上長からの推薦や意見」(46.0%)、「実行力や突破力」(45.6%)と続いた。

 男女別にみると、女性の人事担当は「周囲からの信頼」(55.0%)を、男性は「リーダーシップ」(55.9%)を求める声が強かった。

 自分が中途採用で応募してきた場合、採用するという人はどのくらいいるのだろうか。「採用する(どちらかといえばを含む)」と答えた人は69.6%、「採用しない(どちらかといえばを含む)」は30.4%という結果に。

(出典:Gaba)

新入社員と中堅社員に求めているもの

 新入社員にどのようなことを求めているのだろうか。担当者に聞いたところ「協調性」(65.3%)と答えた人が最も多く、次いで「まじめさ」(61.4%)、「明るさ」(57.1%)と続いた。男女別にみると、女性の人事担当者は「清潔感」(女性46.8%、男性29.9%)、「素直さ」(女性66.8%、男性53.3%)、「精神力」(女性43.2%、男性33.1%)などを重視する傾向がうかがえた。

 業界別に見ると、情報通信業では「社内コミュニケーション力」(全体8位)が61.3%で「協調性」と並んで1位に。建設業では「忍耐力」(全体9位)が59.2%で「まじめさ」と並んで2位、卸売・小売業では「明るさ」(全体3位)が61.8%で「協調性」と並んで1位だった。

(出典Gaba)

 また中堅社員に求めていることを聞いたところ「リーダーシップ」(68.1%)がトップ。以下「実行力」(67.9%)、「決断力」(58.0%)、「高い目標意識」(57.9%)、「協調性」(56.0%)、「社内コミュニケーション力」(52.7%)と続いた。

 新入社員と中堅社員に求めていることを比較したところ、中堅社員には「リーダーシップ」(中堅68.1%、新入18.0%)、「マネジメント力」(中堅46.1%、新入14.0%)、「決断力」(中堅58.0%、新入26.1%)などを求める声が目立った。

 インターネットによる調査で、人事関連業務に携わるビジネスパーソン1000人が回答した。調査期間は9月2日から5日まで。

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