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» 2011年09月20日 08時26分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:引き続き欧州金融不安に振らされる展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8864.16▼97.98

<TOPIX>741.69▼8.13

<NYダウ>11401.01▼108.08

<NASDAQ>2612.83▼9.48

<NY為替>76.58▼0.12

足元の好調な業績に反応するものも見られるが、引き続き欧州金融不安に振らされる展開

 日本市場が休場となっている間にも先週に引き続きギリシャのデフォルト懸念など欧州金融不安の動向に振らされる格好となりました。週末にはギリシャのデフォルト回避の具体策が見られるのではないかとの期待から買われ、実際にユーロ圏17カ国と欧州連合(EU)の二つの財務相会合で具体的な救済策がみられず、これまでのギリシャ救済策を確認するにとどまったことが嫌気されて昨日の相場は売られ、一時大幅安となりました。午後になると今度は再度ギリシャのデフォルトが回避されそうだとの見方から下げ幅縮小となりましたが、金融株を中心に買い切れず、軟調となりました。

 金融株には大きく値を下げたものも多いのですが、それ以外の業種は比較的冷静に業績面などからの反応となっているようです。昨年来継続してギリシャ問題を初めとした欧州金融不安に振り回されている感じですが、先週末から週明けにかけての米国市場はまさしく、そうした「不安」や「懸念」だけに振り回されていた感じです。米大統領の財政赤字の削減案も発表されましたが、特に反応はみられず、景況感と言うよりは金融システムに対する動向に株価は反応しているということだと思います。

 個別には改めて足元の好調な業績見直して買われ、アップルが大幅高、上場来高値更新となり、連れてということでもないのかもしれませんが、IBMは堅調、インテルも小幅安にとどまるなど、ハイテク銘柄は底堅い堅調なものが目立ちました。減収減益決算ながらも受注の伸びが示されたレナーも堅調となりました。欧州金融不安に敏感な反応となり、シティグループやバンク・オブ・アメリカは大幅安、JPモルガン・チェースも軟調となるなど金融株は総じて安くなりました。アルコアが大幅安、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック、フォード・モーターなど景気敏感株も安くなりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高などを受けて買いが先行、大幅高となりました。外国人も大幅買い越しと伝えられ、3連休を控えた週末ということでしたが、手仕舞い売りよりも買戻しが優勢となった感じで、大幅高となりました。先物も買戻しとみられる買いも多く、最後まで値持ちの良さを好感するように買い急ぐ動きとなり、指数は高値引けとなりました。

 日本市場が休場となっている間の米国市場は乱高下となったのですが、日本市場は連休前に大きく上昇していた反動から売り先行となりそうです。ユーロが再び売られたことや米ドルも弱含みとなったこともあり、輸出株を中心に先週末に買われたものが売られるということではないかと思います。先週末のような手仕舞いの買戻しが継続すれば指数も底堅い堅調な展開となるのでしょうが、先行きに対する懸念は根強く、手仕舞い売りが優勢となりそうです。連休の谷間ということも、不透明要因が多いなかで最後まで買い切れない要因となりそうです。

 8800円〜900円水準での上値の重さを確認することになりそうです。円高気味という状況が止まらないことには8800円〜900円水準を抜けるということにはならないのでしょうし、欧州金融不安が根強いことで、再度下値の節目である8500円〜600円水準を試すことになるのかもしれません。為替の影響の大きな銘柄などが売り一巡感や買い戻しで底堅くなれば8800円〜900円水準での値固めとなるのでしょう。

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