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» 2011年09月15日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:値ごろ感からの買いも見られ大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8518.57▼97.98

<TOPIX>741.69▼8.13

<NYダウ>1246.73△140.88

<NASDAQ>2572.55△40.40

<NY為替>76.62▼0.31

欧州金融不安が薄れたことを好感、値ごろ感からの買いも見られ大幅高

 欧州各国の対策に進展が見られ、金融不安が薄れたことから大幅高となりました。ただ、朝方は仏銀の格下げなどの話題や米小売売上高が予想を下回ったことなどから大きく売られる場面もあり、引け際にも目先筋の手仕舞い売りなどがみられて、大幅高ながらも上げ幅を縮小するなど不安定な相場展開となりました。米政局の混乱も懸念され、一難去ってまた一難ということでもないのでしょうが、当面の経済危機や景気鈍化は回避されるのでしょうがまだまだ波乱もありそうです。

 欧州委員会委員長の「協同債」発言や独仏首脳とギリシャ首脳の電話会談などでもギリシャのデフォルト回避が伝えられたことなどから金融不安は後退しましたが、今後も銀行に潤沢に資金が供給されるのかどうかが注目されることになるのでしょう。仏銀の格下げや米国での住宅ローン債権(MBS)をめぐる提訴の問題などまだまだ問題も出てきそうです。ただ、足元の好調な業績は急激に落ち込む懸念は今のところ少なく、売られすぎたところではしっかりと買いも入ってくると思われます。

 個別にはレンタカー業界の再編の話題でエイビス・バジェット・グループやハーツ・グローバル・ホールディングなど関連銘柄が高く、景気鈍化懸念が薄れたことから、キャタピラーやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感株やインテル、IBM、アップルといったハイテク銘柄は軒並み堅調、フォード・モーターやホーム・デポ、ウォルマートやコカ・コーラといった消費関連銘柄も小売売上高が予想を下回ったのですが堅調となりました。仏銀の格下げが報じられましたが、欧州金融不安自体が薄れたことからバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど銀行株も高くなりました。金先物価格が軟調ということもあり、ニューモント・マイニングやパブリック・ゴールドは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高を受けて買い先行となったのですが、欧州金融不安など懸念材料も多いことから上値も重く、上値の重さを確認すると手仕舞い売りや見切売りがかさんで軟調となりました。後場に入り、ユーロ安が進むとさらに売り急ぐ動きとなり、結局大幅安となりました。外国人も依然として売り越しと伝えられ、買い気の乏しい中でちょっとした売りに押されるという状況でした。

 米国株が引き続き堅調、大幅高となったことやユーロも若干切り返し米ドルも落ち着いていることに加え、昨日の大幅下落の反動もあって買い先行となりそうです。欧州金融不安が薄れたことで、売られすぎ銘柄の買戻しなどもみられるものと思われます。ここのところ前日に売られたものが買われるような場面も多いのですが、本日も昨日大きく売られた主力銘柄などの戻りは期待できそうです。足元の業績に関しては問題はないものの先行きに対する懸念も根強く、上値も限られそうです。

 引き続き日経平均は8500円〜600円水準での底値固めが続くということなのでしょう。欧州金融不安が薄らいだことで、上値の節目である8800円〜900円を目指すことになるのでしょうが、まだ先行きへの警戒感も強く、その節目の水準を一気に抜けるような修正まではもう少し時間がかかりそうです。為替が円高にならないことが確認されれれば8800円〜900円水準を抜けてくるのだと思います。

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