コラム
» 2011年09月13日 08時00分 UPDATE

今後のWebコミュニケーションに重要な“ゲーミフィケーション”とは (1/2)

ゲームがユーザーを引き付けるために使っているテクニックを、Webサイトなどでも応用しようという“ゲーミフィケーション”。筆者は2つの理由から今後、“ゲーミフィケーション”の重要度が高まると主張する。

[安田英久,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:安田英久(やすだ・ひでひさ)

インプレスビジネスメディアWeb担当者Forum編集長。プログラミングやサーバ、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在、Webサイト「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるウェブサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開している。


 「ゲーミフィケーション(ゲーム化)」とは、ゲーム(ファミコンやプレステのようなゲーム)がユーザーをひき付ける要因となっている要素・仕組み・仕掛けを、ゲーム以外のもの(WebサイトやWebサービス、購買行動など)に組み込んで、ユーザーにロイヤルティを高めてもらう仕組み。

 ゲーム化といっても、Webサイト全体をゲームにしたり、魔王を倒さないとサイトのコンテンツを見られなくしたりすることではないのです。

 「ゲームがユーザーをひき付ける要因」と言っても分かりづらいですが、そのあたりを「なぜゲーミフィケーションは効果的なのか?」で久保田氏が解説してくれているものを以下に紹介します(Mashableの英語記事をもとに日本人向けに解説したもの)。

ゲーミフィケーションの手法例

  • 達成の度合いによってゲットできるバッジ、またはレベル
  • 現時点の競争相手の名前とスコアをリアルタイムに掲示するリーダーボード
  • グラフィカルなインタフェイスでタスクの進行具合を伝えるプログレスバー
  • バーチャルグッズの購入等に使う仮想通貨
  • 報酬、クーポン、交換、ギフト、ポイント交換などのシステム
  • ユーザー間の課題
  • アクティビティの間にミニゲームを挟む

 要は、フォースクエアのバッジやメイヤー制度のようなものですね。こうした仕組みを、普通のWebサイトに組み込んだり、マーケティングキャンペーンに組み込んだりする動きが増えてきているのです。

 最近、自分が触れて面白いと思ったものに、リーダーボード(順位ランキング表)を、サイトのユーザー全体でではなく、各ユーザーのFacebookなどでの友だちの中で付けるというものがありました。これもよく考えてみるとゲーミフィケーションですね。

 例えば、あるフォーラムでの投稿回数ランキングがあったとします。全体ランキングを見ても、上位には24時間パソコンの前にいるんじゃないかという、自分とはケタが違う投稿回数の人が並んでいるため、どうがんばっても上位に入れる気がしません。でも、Facebookのソーシャルグラフを利用した「あなたの友だちの中での順位」を示されると、さほどケタ違いの人はおらず、意外な知人が自分より少し上で「もうちょっとやってみるか」と思ってしまうようになっていました。

 といってもゲーミフィケーションは非常に新しいものというわけではなく、同様なものは以前からネットにはありました。例えば掲示板やフォーラム、Q&Aサイトなどでは、各ユーザーの投稿回数や回答回数、さらには「良い回答」をした回数などが表示されていて、よく回答を付ける人はそのフォーラム内でのランクが上がるようなサイトは多くありました。レビューサイトやECサイトでも、多くレビューを付けている人や「良いレビュー」を付けた回数の多いユーザーは「トップレビューアー」として特別なアイコンが表示されたりしていましたよね。

 ネット以外にも、スタンプラリー的なものや商品コレクション的なものは、コンプリート欲を刺激するやり方として昔から行われていますよね。

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