60歳以上の人に聞く、どんな仕事がしたいですか?

» 2011年09月12日 13時16分 公開
[Business Media 誠]

 あなたは社内でどのような仕事がしたいですか? 60歳以上のビジネスパーソンに聞いたところ「技能・知識などの伝承」(40.9%)と答えた人が最も多いことが、産業能率大学の調査で分かった。この結果について、産業能率大学では「自分が得てきた経験や知識をできる限り次の世代に引き継いでいきたいと考えている人が多いようだ」としている。このほか「現場の最前線で専門性を発揮して成果を上げる」(28.5%)、「社内のメンター役・育成役」(25.8%)、「事務的な仕事の処理」(22.1%)と答えた人が多かった。

やりたい仕事は何ですか? (出典:産業能率大学)

 これまで働いてきたなかで得たノウハウや技能、知能を社内で伝承できていますか? この質問に対し、「できていると思う」と答えた人は61.0%に対し、「できていないと思う」が39.0%。伝承できていない理由として「伝承する相手がいなかった」(44.4%)、「伝承することを求められなかった」(37.4%)、「自分の技能・知識が複雑で教えづらかった」(15.8%)と答えた人が多かった。一方「伝承できている」とした人からは「自然と技能・知識を教えあう風土があった」(44.9%)、「意識して技能を伝承していたため」(43.1%)と答えた人が目立った。

役職定年制は必要――72.8%

 役職定年制について、どのように考えている人が多いのだろうか。役職定年制は「必要だと思う」と答えた人は72.8%、「必要ではないと思う」は27.2%。「必要だと思う」と答えた人に、その理由を聞いたところ「組織の新陳代謝のため」(69.6%)と答えた人がトップ。一方、「必要だと思わない」人からは「能力と年齢は関係ないため」(89.1%)と答えた人が多かった。

役職定年制についてどう思いますか? (出典:産業能率大学)

 インターネットによる調査で、60歳以上のビジネスパーソン(契約社員を含む)438人が回答した。調査期間は3月23日から26日まで。

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