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» 2011年09月08日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:米雇用対策に期待する動きもあって大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8763.41△172.84

<TOPIX>753.63△12.43

<NYダウ>11414.86△275.56

<NASDAQ>2548.94△75.11

<NY為替>77.21▼0.46

欧州金融不安が一段落、米雇用対策に期待する動きもあって大幅高

 ドイツのギリシャ向け金融支援が違憲との訴えを却下したことが好感されて欧州金融不安が薄れ、8日に発表される景気・雇用対策に期待する動きもあって買い先行、前日までの下落の反動もあって大幅高となりました。欧米金融機関に対するMBS(住宅ローン債権)の販売をめぐる訴訟問題も進展はなく、金融株が売り一巡となったことも買戻しを急ぐ動きとなったものと思います。ベージュブック(地区連銀経済報告)も発表されましたが特に目新しい内容はなかったとして取りざたされることもありませんでした。

 景気や雇用に対する懸念、そして金融機関に対する不審も一段落となって売られすぎの修正や買戻しを急ぐ展開となったものと思われます。ただ、これで金融不安が薄れたわけでも、景気の上向きが確認されたわけでもなく、まだ、金融機関に対して不安が残るなかで各国の金融政策、景気対策がみえてくる中でその内容や進展度合いに一喜一憂することになるのでしょう。基本的には企業業績は底堅く、金融機関に対する不安が払拭されれば底入れ確認となり、相場も上向きとなってくるのでしょう。

 個別には経営陣の再編を発表したことが好感されてバンク・オブ・アメリカが大幅高、金融不安が一段落となったことでJPモルガン・チェースやシティグループなど金融株が大幅高となりました。前日の引け後に発表した売上高見通しが予想を上回ったエヌビディアが大幅高、7−9月の業績が順調に推移していると伝えられたインテルも堅調、景気対策期待もあってアップルやIBMなどハイテク銘柄は総じて堅調となり、アルコアやキャタピラー、GE(ゼネラル・エレクトリック)なども大幅高となりました。原油価格が堅調となったことからエクソン・モービルやシェブロンも大幅高となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が軟調となったのですが、前日までの大幅下落の反動や円安となったことを好感するように買い先行となりました。上値の重くなる場面もあったのですが、後場から買い直されて一段高となり、日銀の追加の金融緩和がなかったにもかかわらず買戻しを急ぐ動きもあり、大幅高となりました。持高調整の年金の買いもみられたとの観測もあり、外部環境と関係のないところで売られすぎの修正となりました。

 米国株が大幅高となったことから、日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、いっこうに円高傾向は変わらず、朝方発表予定の機械受注統計が芳しくないなどということになれば上値も限られてしまうのでしょう。売られ過ぎの修正は続くのでしょうが欧米のように政策面での方向性が示されないとあくまでも海外要因に振り回されることになってしまいそうです。売られすぎた金融株や輸出関連銘柄の修正が期待されます。

 下値の節目である8500円〜600円水準での底堅さを確認し、今度は次の節目である8800円〜900円水準を目指すことになりそうです。少し長い目で見るとさらに上値の節目である9200円〜300円水準を目指すことになるのでしょうが、各国の経済対策、金融対策を見極めるということになるのだと思います。欧米での金融政策が示されるなかで昨日の日銀の金融政策決定会合の結果に失望する動きもあると思われます。

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