ビジネスホテルの顧客満足度、「遮音性」や「付帯サービス」が重要に

[Business Media 誠]

　オリコンは9月1日、3000人の利用者アンケートをもとにしたビジネスホテルの2012年度版顧客満足度ランキングを発表した。13項目からビジネスホテルを評価したもので、総合1位（80.84点）は東京都千代田区に本部を置く「ダイワロイネットホテル」だった。

　項目別にみると、「ベッドの快適さ（ベッドの固さ、毛布・シーツの品質や清潔さなど）」「客室の遮音性（上下左右の客室や廊下、外からの音が気にならないなど）」が1位で、そのほかの11項目もすべてトップ3に入っていた。利用者の声では「新しくてきれい・部屋が広い・風呂が広くてきれい」（30代男性）、「居室の大きさがちょうど良く、全体的に清潔感がある。きめ細やかな気遣いができている感じがした」（30代女性）などがあった。

　僅差で2位（80.74点）となったのは、前年1位だった「リッチモンドホテル」。「ホテル内の清潔度」など7項目でトップだったが、「客室の遮音性」などでダイワロイネットホテルに後れをとったことが影響した。

ビジネスホテル総合ランキングトップ10（出典：オリコン）

順位	ホテル名	点数
1位	ダイワロイネットホテル	80.84点
2位	リッチモンドホテル	80.74点
3位	ホテルメッツ	79.57点
4位	コンフォートホテル	79.35点
5位	三井ガーデンホテル	78.71点
6位	ドーミーイン	78.56点
7位	スーパーホテルチェーン	78.53点
8位	R＆B	76.49点
9位	西鉄イン	75.97点
10位	アパホテルズ＆リゾーツ	73.78点

　3位は「ホテルメッツ」（79.57点）、4位は「コンフォートホテル」（79.35点）、5位は「三井ガーデンホテル」（78.71点）、6位は「ドーミーイン」（78.56点）、7位は「スーパーホテルチェーン」（78.56点）だった。

　オリコンでは「上位7社の満足度総合点は非常に僅差で、業界全体のサービスの質が高いレベルで拮抗していた。その中で、ビジネスホテルの評価を左右するポイントは『客室の遮音性』やインターネット環境などの『付帯サービス』で、『利便性』『設備の充実度』といった従来ビジネスホテルが力を入れてきた要素は“当たり前”とされ始めていることがうかがえる」とコメントしている。