電子書籍を読むのに使いたい端末、「スマフォ」が躍進

[Business Media 誠]

　電子書籍を読むのに、使いたい端末は何ですか？　電子書籍を利用したい人（57.3％）に聞いたところ「PC」（45.9％）と答えた人が最も多く、次いで「スマートフォン」（33.9％）、「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」（30.0％）であることが、楽天リサーチの調査で分かった。

　昨年の調査に比べ、スマートフォンは18.7ポイント増と大きく躍進した。「スマートフォン端末が普及し、保有率が増加したこともあり、すでに保有する端末で電子書籍を読みたいという意向が表れているようだ」（楽天リサーチ）

　また電子書籍にどのような機能がほしいですか、と聞いたところ「文字の拡大・縮小ができる機能」（57.9％）と答えた人が最も多かった。次いで「インターネット検索ができる機能」（54.1％）、「書籍内の検索」（39.3％）、「掲載されている商品が購入できる機能」（36.1％）と続いた。

電子書籍を利用したい理由

　電子書籍を利用したい理由は何だろうか。電子書籍を利用したい人に聞いたところ「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」（69.1％）と答えた人がトップ。以下「すぐに欲しい書籍を購入し、手元にダウンロードすることができるから」（42.1％）、「1冊当たりの単価が下がり、購入するコストを抑えることができるようになると思うから」（34.7％）という結果に。

　一方、電子書籍を利用したくない人（37.1％）に、その理由を尋ねると「紙で読む方が好きだから」（56.9％）を挙げる人が最も多かった。このほか「電子画面で文字を読むのが疲れるから」（49.4％）、「読んだ気がしないから」（22.7％）、「電子書籍を読む端末が充実していないから」（17.1％）と続いた。

　インターネットによる調査で、20〜69歳の男女1000人が回答した。調査期間は8月3日から4日まで。