「現在、不安を感じる」――震災直後より全国では減少も、東北では増加

» 2011年08月29日 16時16分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災から5カ月半。先行きを暗くした大震災だが、「現在、不安である」という人は4月の66.9%から、7月には62.5%へとやや減少していることがインテージの調査で分かった。しかし、地域別に見ると、関東・京浜や京阪神では減少していたものの、東北では逆に増加していた。

 具体的な不安要因では「福島第一原発での放射能漏れ事故」「政府や行政機関の対応」「さらなる大地震や大津波の発生の可能性」などの割合が高かった。

現在、どの程度不安を感じていますか(出典:インテージ)

ボランティア活動を行ったのは30人に1人

 震災に対して、どのような支援活動を行っているのだろうか。震災後に被災地(岩手・宮城、福島・茨城)でボランティア活動をした人は3.2%と30人に1人。地域別にみると、東北が10.3%と最も高く、関東が4.0%、北陸・東海と京阪神がそれぞれ2.3%で続いた。

 実際にボランティア活動を行った人は少数派だが、「必ずボランティア活動をしようと思う」や「良い機会があればボランティア活動をしようと思う」を合わせると55.7%となり、半数以上は潜在的なボランティア層といえそうだ。また、どんな支援があればボランティアがしやすくなると思うか聞くと、「ボランティア内容の明確化」「ボランティアに関する情報提供の充実」「ボランティアバスなど移動支援」が上位に入った。

震災後、被災地(岩手・宮城・福島・茨城)でボランティア活動をしましたか(出典:インテージ)

 「震災後の復旧・復興のために行った募金額・寄付額」を尋ねると、最も多かったのは「1万〜5万円」で21.8%。以下、「1000〜2000円」が16.3%、「2000〜3000円」が16.1%、「5000〜1万円」が15.7%で続いた。平均は1万530円で、学生でも平均4216円を募金・寄付しているようだ。

 インターネットによる調査で、対象は18〜69歳の男女2870人。調査期間は7月26日から28日。

「東日本大震災」後の復旧・復興のために行った募金額・寄付額(出典:インテージ)

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