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» 2011年08月29日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融緩和期待は強まり大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8797.78△25.42

<TOPIX>756.07△4.25

<NYダウ>11284.54△134.72

<NASDAQ>2479.85△60.22

<NY為替>76.63▼0.82

QE3は明示されなかったものの、金融緩和期待は強まり大幅高

 朝方発表されたGDP(国内総生産)改定値が予想を下回ったことやFRB(連邦準備理事会)議長の講演を控えた手仕舞い売りに押されて軟調な始まりとなりました。FRB議長の講演でQE3(量的緩和)が明示されなかったことが嫌気されて一時大幅安となりましたが、金融緩和も期待されるような公演内容であったことから買われ大幅高となりました。QE3がすぐに行われることはないにしても景気が悪くなれば「FRBが何とかしてくれる」という印象が残ったことで、安心感もあり買戻しを急ぐ動きとなったものと思われます。

 FRB議長の講演も予想していた通り、注目されたQE3に明言することはありませんでしたが、これもまた予想していた通り、金融緩和に期待を持たせる内容となり、好感されました。GDPの発表でも予想を下回ったものの設備投資などはしっかりと伸びており、景況感の割には足元の景気自体は決して悪いものではないということで、悪くなったらどうしようと思っていた向きも、悪くなっても何とかしてくれると安心感も出たのではないかと思います。

 個別には好調な決算を発表したティファニーが大幅高となりましたが、総じて堅調となっているものの、大きく値上がりする主力銘柄は少なく、景気鈍化懸念が薄れてキャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、アルコアやインテル、アップルといったハイテク銘柄など景気敏感株も総じて堅調ですが、突出して高いものも見当たりませんでした。金融不安も薄れたことから、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株も高く、エクソン・モービルなどの石油株やニューモント・マイニングなどの均衡株、コカ・コーラやウォルマートなど個人消費関連銘柄も軒並み堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国でのFRB(連邦準備理事会)議長の講演を控えて、手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開となりました。前日の引け値を割り込むと買われて、抜けると売られるというような状況で指数はほとんど動きがみられませんでした。前日の米国株が大きく下落したことも特に問題視することもなく、目先の需給だけに反応しているということでした。外国人も相変わらず売り越しということもあり、腰の据わった買いも見られず買い気の乏しい中で売り一巡感から買い戻されて堅調となりました。

 週末の米国市場は大幅高となったのですが、為替が再度円高に振れたことで、日本市場は上値も重くなりそうです。世界的な景気鈍化懸念は根強いのですが売り急ぐような動きはみられないと思います。政局の混乱が続く中で円高対策も期待できず、為替の影響の少ないところは売られすぎの修正もみられるのでしょうが、円高が懸念が根強い中では最後まで買い切れないということなのでしょう。割安感が強まっている主力銘柄も持ち高調整の売りも一巡となって修正高となると思います。

 まだ8800円〜900円水準での上値を試す動きが続きそうで、その後で8800円〜900円水準での下値固めになるのかどうかということなのだと思います。足元では8800円台になると売られるという状況で、8800円〜900円水準が上値となっており、8900円台でしっかりと引けてくるようでないと底入れ感も強まらないと思います。当面は8500円〜600円水準と9200円〜300円水準での動きとなりそうです。

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