新型「Audi A6」、レースで培った技術をフィードバックして軽量化(1/3 ページ)

» 2011年08月25日 18時31分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 アウディジャパンは8月23日、ミディアムクラスセダン「Audi A6」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。価格は2.8 FSI quattroが610万円、3.0 TFSI quattroが835万円。

A6 新型Audi A6。アウディジャパンの大喜多寛社長がゲストとして呼んだのは、ル・マン24耐を制したアンドレ・ロッテラー選手

 新型A6は、全体の約20%でアルミ素材を採用し、先代から15%の軽量化を実現した。アルミニウムとスチールを組み合わせたハイブリッド構造により剛性も高めているという。軽量化は、レースシーンで培った「Audi ultra」(2011年のル・マン24耐を制したR18 TDIのボディにもロゴが入っていた)の技術を市販車にフィードバックしたもの。

 大喜多寛社長は、「Audiには『レースは技術の実験場』という考え方があり、これまでにもフルタイム4WD『クアトロ』や直噴エンジンなどが市販車にフィードバックされた。しかもそれらはA6で初めて投入されている。つまり、新型A6で投入する軽量化技術は、今後すべてのAudiに広がっていく」とコメントする。

 先代A6では車両重量が1875キロ(先々代は1715キロ)に達していた。これは、安全装備や快適装備を搭載したことによる重量増、それを支えるためのシャシー強化による重量増、増えた重量に応えるための排気量アップによる重量増……という負のスパイラルに陥ったため。新型A6では1790キロ(3.0 TFSI quattroは1850キロ)までダイエットした。

A6 先代から約15%の軽量化
A6 ル・マン24耐の出場選手による寄せ書き
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