「豊かさ」と聞いて、思い浮かぶもの――30代の男女で大きな違い

» 2011年08月25日 13時45分 公開
[Business Media 誠]

 「豊かさ」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? 全国の男女に聞いたところ「家族」(27.0%)と答えた人が最も多く、次いで「お金」(22.6%)、「時間」(10.6%)、「健康」(10.4%)であることが、インヴァスト証券の調査で分かった。

 男女別でみると、男性は「お金」(24.4%)と答えた人が最も多かった一方、女性は「家族」(32.0%)がトップ。また30代男女ではさらに顕著な差が表れており、男性は「お金」が40.0%、「家族」が18.0%だったのに対し、女性は「お金」が6.0%、「家族」が50.0%という結果に。

の「豊かさ」を考える際に思い浮かべたものは? (出典:インヴァスト証券)

 30代で「豊かに暮らしている」と答えたのは、女性の70.0%に対し、男性は34.0%と女性の約半数にとどまった。こうした結果について、インヴァスト証券は「『結婚し、新しい家庭を育む』という人が多い世代でもあることから、女性は『家族=豊かさ』と考える人が多い。その一方で男性は『家族を養うにはお金が必要』という意識が高いことも感じられる」と分析した。

生活を豊かにするために、足りないもの

 生活を豊かにするために、足りないものは何ですか? この質問に対し、全体の45.0%は「お金」と回答した。また今後の豊かさで思い浮かぶものを聞いたところ、20〜40代では「お金」がトップ。ただ50〜60代では「健康」と答えた人が最も多かった。「世代によって自身の生活に最も密接なものが異なっていることが明確に表れた」(インヴァスト証券)

生活を豊かにするために、足りないと感じているもの(出典:インヴァスト証券)

 現在の世帯貯蓄額は、目標額に対してどの程度達成しているのだろうか。最も多かったのは「10%未満」(31.6%)、以下「50%程度」(17.4%)、「20%程度」「30%程度」(いずれも11.6%)と続いた。貯蓄の目標と豊かさの関係をみると、達成率が高いほど豊かさを感じている割合の増加傾向がみられた。「具体的な目標を持ち、それを意識して暮らしている人ほど豊かさを感じていると言えそうだ」(インヴァスト証券)

 インターネットによる調査で、20〜60代の男女500人が回答した。調査期間は8月3日から5日まで。

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