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» 2011年08月24日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:芳しくない景況感もQE3への期待につながり大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8733.01△104.88

<TOPIX>750.39△7.55

<NYダウ>11176.76△322.11

<NASDAQ>2446.06△100.68

<NY為替>76.64▼0.15

中国景気鈍化懸念の薄れもあって金融不安が一段落、芳しくない景況感もQE3への期待につながり大幅高

 朝方発表された一戸建て新築住宅販売が予想を下回り2月以来の低水準となったことや、リッチモンド連銀の8月の景況感指数が前月から悪化したのですが、中国の景気鈍化懸念が薄れたことで、欧州での金融不安が一段落となったことや信用収縮=リスク許容度の低下が一段落となったことに加え、週末のFRB(連邦準備理事会)議長の講演でQE3(量的緩和)など金融緩和、景気刺激策が示されるのではないかとの期待が強まり、大幅高となったものと思います。芳しくない経済指標への反応が鈍く逆に金融緩和期待につながったことで、買戻しを急ぐ動きもみられたものと思います。

 悲観しすぎた修正ということで大幅高となりましたが、金融不安が薄れたことで、リスク許容度が上昇したことが大きいのではないかと思います。売られすぎの修正ということが一番の上昇要因ということなのだと思いますが、今度は過度な期待からの反動安を懸念して買い戻し一巡後は上値も重くなりそうです。いずれにしても今後のFRBの金融政策次第で振らされることになるのでしょうし、金融緩和が示された後は経済指標の発表に一喜一憂することになるのでしょう。

 個別には原油価格の上昇や中国の景気鈍化懸念が薄れたことからエクソン・モービルやシェブロンが大幅高、JPモルガン・チェースやシティグループは大幅高、バンク・オブ・アメリカは不良債権問題から資本増強の必要性が取り沙汰されて売られたものの、金融株は総じて大幅高、中国景気鈍化懸念が薄れたことで、インテルやIBM、アップルといったハイテク銘柄もアルコアやキャタピラーなどが大幅高、GE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調とほぼ全面高となりました。金先物価格が上げ一服となったことで、パブリック・ゴールド、ニューモント・マイニングは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高を受けて買い先行となり、上値の重い場面もあったのですが、中国PMI(製造業購買担当者景気指数)が前月に比べ改善していると伝えられたことから、中国の景気鈍化懸念が薄れ、値頃感からの買いや日銀のETF(上場投資信託)買いの思惑もあり、買い直されて大幅高となりました。為替介入がないことへの警戒感もあり、持ち高調整の売りも続いているのですが、売られ過ぎの修正もみられるものと思います。

 米国株が大幅高となったことで買い先行となりそうですが、為替に大きな動きはなく、外国人売買動向や為替動向次第では上値も限られそうです。昨日に既に大幅高となる水準まで買われていたこともあり、為替に変化がないことから指数に影響の大きなハイテク銘柄などの輸出株の上値も限られそうです。ただ、売られすぎとなっている銘柄も多く、単純に売られすぎた銘柄の買い戻しや買い直しの動きはみられるものと思います。戻ったところでの目先筋の売りはみられるのでしょうが、ここで力いっぱい空売りをするという向きも少ないものと思われ、堅調な展開は期待できそうです。

 8800円〜900円水準を目指すことになりそうです。週末の米FRBの政策次第では一気に押し上げられる可能性もあり、それまでに8800円〜900円水準での底堅さを確認できるのかどうかということになりそうです。逆に上値の重さを確認し、米国での金融政策への失望感などが出れば再度8500円〜600円水準を試すことになるのでしょうが、その水準では売られすぎということで為替に変化がない場合は8800円〜900円水準での底値固めとなると思います。

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