日本の“ゆるふわ女子”が、中国女性にイマイチな理由Wu Yuの中国版“新人類”とうまく付き合う方法(1/6 ページ)

» 2011年08月24日 08時00分 公開
[Wu Yu,Business Media 誠]

著者プロフィール:Wu Yu

 1980年7月7日生まれ。2004年7月、北京第二外国語大学日本語学部卒業後、日系PR会社で、日系電器メーカー広報部に出向。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程を経て、PR会社「オズマピーアール」に入社。「中国コミュニケーション戦略室」で日本企業の中国コミュニケーションプランを立案している。

 小学校から大学までバリバリの“陸上ガール”として過ごし、100メートル13秒の健脚を誇る。3度のメシより酒が好き。ビール、日本酒、紹興酒となんでもござれの酒豪でいくら飲んでも足取りはしっかりしているものの、重度の方向オンチがゆえにとんでもない方向の電車に乗ったりして、帰宅にはえらく時間がかかる。


 日本では今、「AKB48」が大人気です。

 6月に行われた「第3回 選抜総選挙」はテレビ以外にも83カ所の映画館、香港、台湾、韓国などの海外でも生中継されるなど一大ブームになっていますが、実は中国でも数年前、AKBのように多くの人々から注目され、今日にいたるまで社会現象になっている女性たちがいます。

 それは「超女」です。

 そう聞くと、「KARA」や「少女時代」のようなガールズグループのようなものをイメージするかもしれませんが、そうではありません。中国湖南省衛星テレビ局で放映された人気オーディション番組『超級女声』(2004年〜2006年。2009年に『快楽女声』に改題して放映)に参加した女性たちの総称なのです。

 米国の人気オーディション番組『アメリカンアイドル』を参考に制作された『超級女声』は18歳以上の中国人女性ならば誰でも応募できました。各地区での予選を勝ち抜き、湖南省で行われる決戦大会に臨むという流れで、視聴者のメール投票によって優勝者が決まるというAKB総選挙に勝るとも劣らない「ガチ」のオーディションです。

 そんな中国版「スター誕生」に参加したいという「超女」は2004年は8万人、2006年は15万人にも及んだそうです。

中国全土が注目したオーディション番組『超級女声』
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