なぜ“増税賛成派”が増えているのか?城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(6)(5/5 ページ)

» 2011年08月19日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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城:ですね。単に世代格差を拡大させるだけではないのか、という懸念があります。

 これまで増税反対と言ってきた人が賛成に回り、これまで賛成としてきた人が反対したりしている。これはちょっと気になる動きですね。

赤木:人口が減少し始めた時点で、こうした問題にぶち当たることは分かっていたはずなんですよ。しかし先送り、先送りして、そのゆがみのようなものが、自分たちの世代がダメージを食らっているなと思うわけですよ。

城:確かに。

 →城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」対談、終わり。

プロフィール

城繁幸(じょう・しげゆき)

 人事コンサルタントを務めるかたわら、人事制度、採用などの各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。著作に『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)、『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか−アウトサイダーの時代』(ちくま新書)、『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』(PHP新書)ほか。

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赤木智弘(あかぎ・ともひろ)

1975年8月生まれ、栃木県出身。長きにわたるアルバイト経験を経て、現在はフリーライターとして非正規労働者でも安心して生活できる社会を実現するために提言を続けている。

著書に『若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か』(双風舎)、『若者を見殺しにする国』(朝日文庫)、『「当たり前」をひっぱたく』(河出書房新社)がある。ブログ「深夜のシマネコ」、Twitter「@T_akagi


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