初めて投資をする人は、どの商品が向いているのか?岡村流、30代から始めるグローバル投資術(3)(1/2 ページ)

» 2011年08月18日 08時00分 公開
[岡村聡,Business Media 誠]

著者プロフィール:岡村聡(おかむら・さとし)

東京大学工学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。経営コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、国内大手PE(プライベートエクイティ)ファンド、アドバンテッジパートナーズに勤務する。その中で、「低迷する日本経済」「社会保障制度の崩壊」を見て、「今、自分がほんとうにやるべきことは何か」を考え抜いた結果、2010年6月に退社。妻と2人で、株式会社S&Sinvestmentsを立ち上げる。2011年6月に初めての著書『20代で知っておきたいお金のこと』を出版。

金融のプロとして培った最先端のスキルを、若い世代を中心とした個人のファイナンシャルリテラシー (お金に関する知識)向上に役立てるべく、セミナーやコラム執筆など多方面の活動を行なう。雑誌・ラジオなどメディアにも多数出演。


岡村流、30代から始めるグローバル投資術・バックナンバー:

 →【第1回】デフレが終わり、物価が上昇するワケ

 →【第2回】初心者にオススメの投資術――ポイントは3つ


 ここまでの2回のコラムで、今後5〜10年ではインフレのリスクがあること、対策としては海外投資が有効であることを解説しました。今回は、具体的にどの商品への投資がオススメなのかを紹介します。

 前回のコラムで、インデックス運用の商品である、ETFやインデックス投資信託がオススメであると解説しました。そしてこれから投資を始める人には、インデックス投資信託の中でも、販売手数料が無料であるノーロード投信がオススメです。ノーロード投信は1000円から購入可能で、販売手数料が無料であるので、月1万円など少額からの積立投資に最適。ノーロード投信の中でも残高が多い、eMaxisシリーズとSTAMシリーズは、前回のコラムでオススメした主要な資産カテゴリである、国内株式/先進国株式/先進国債券/新興国株式/新興国債券を1つの商品でカバーできるラインアップがそろっています。

 図1にあるように、月1万円から前回のオススメポートフォリオを実現できるので、ぜひ実践してみてください。このノーロード投信は、ネット証券の大手4社(SBI証券/楽天証券/カブドットコム証券/マネックス証券)であればどこでも購入できます。例えばカブドットコム証券では、最初に毎月の積立金額と買いたい商品の組み合わせを指定すれば、毎月、指定した銀行の普通口座から指定した日に自動的に引落しをしてくれるサービスまで用意しているので、仕事が忙しい人はそうしたサービスをうまく活用して、積立投資を継続していってください。

1万円で始められる5%のリターンを目指すポートフォリオ(図1)
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