米国株安を受けて売り先行だが、売り一巡感もあって底堅い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年08月17日 16時09分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9057.26円 ▼50.17円
売買高 16億1088万株
売買代金 1兆0211億7700万円
値上がり銘柄 744銘柄
値下がり銘柄 766銘柄
騰落レシオ 73.59% △3.95%

日経平均

米国株安を受けて売り先行だが、売り一巡感もあって底堅い展開

 米国株が軟調となり、相変らず為替も円高気味と言うことで売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が再度大きく売り越しとなったと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となったあともぱらぱらと見切り売りが続き大幅安となりました。輸出関連銘柄やパソコン間銘柄等が売られ、内需銘柄の一角が出遅れ感が強いこともあって買われました。

 後場は底堅さを確認して目先筋の買い戻しもみられ下げ幅縮小となりました。買い戻しを急ぐ動きから一気に戻り歩調となるようなことでもなかったのですが、じりじりを下げ幅を縮小するという状況となりました。幕間つなぎ的にインターネット関連銘柄などにも高いものがみられ、特に材料が出たということでもなく、新たな買い手が現れたということでもないのでしょうが、指数も下げ渋りとなりました。市場全体に売り飽き気分が強いということや持高調整の売りも主力銘柄の一角に残っているようですが一段落となったのだと思います。結局、買い急ぐ動きもないのですが、最後まで底堅さがみられる展開となりました。

 小型銘柄はまちまちとなりました。インターネット関連銘柄等が値動きの良さを好感されて買われ、東証マザーズ指数は大幅高、ジャスダックTOP20は堅調となり、日経ジャスダック平均は小幅高、二部株指数は軟調となりました。先物はまとまった売り買いはいつものことながらほとんどみられず、指数を動かすような場面もありませんでした。散発的なまとまった売り買いに指数が振らされるのですが方向付けられるようなこともなく、相変らず目先筋が中心で寄り付いた後は方向感に乏しくなってくるようです。

 米国株は相変らず乱高下となっていますが、日本市場は少しは落ち着いてきたようです。円高気味ではあるものの介入警戒感もあって為替に動きがみられないことも指数の変動を小さくしている面もあるのでしょう。ただ、それよりも持高調整の売りが一段落となったことで買い手はいないがそれ以上に売り手も少ないということなのだと思います。お盆休みも終わり、そろそろ7−9月期の回復度合いを計りながら売られ過ぎた銘柄の修正等もみられるのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

 いったん転換線に押さえられて上値が重くなった感じです。それでもRSIはまだ上昇となっていないのですが、底値圏にあり、ストキャスティックスは底値圏からの上昇が続いており、転換線を抜けて基準線までの戻りはあるのだと思います。

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