初心者にオススメの投資術――ポイントは3つ岡村流、30代から始めるグローバル投資術(2)(3/4 ページ)

» 2011年08月11日 08時00分 公開
[岡村聡,Business Media 誠]

アクティブ運用の商品はコストが高く、実績もイマイチ

 最後のポイントは、投資スタイルについてです。投資スタイルと言うと難しく聞こえますが、インデックス(パッシブ)運用とアクティブ運用の2つを理解すれば十分です。

 これまで、日本で販売されてきた投資商品の9割以上を占めるアクティブ運用は、投資のプロが戦略を考えて、市場平均を上回るように目指すスタイルです。ファンドマネージャーの人件費がかかり、投資家が支払うコストは高くなります。それでも、そのコストを上回る実績が残していれば、誰も文句はないでしょう。

 しかし、アクティブ運用の投資信託で、市場平均を上回っている商品は、10年間で見た時には約25%しか存在していません。なぜ、投資のプロが市場平均に勝てないのか。一番の理由は、取引のほとんどが投資のプロにより行われている点です。プロが市場取引のほとんどを占めることで、市場平均のハードルが高くなっているのです。

 一方、インデックス運用は、株式指数や債券指数などのインデックス通りに値動きする商品です。指数に含まれる銘柄を保有しておけばいいので、人の手が掛からず、コストが安いのが特徴。高いコストに見合った成果が得られにくいアクティブ運用の商品よりも、インデックス運用の商品がオススメです。

インデックス運用とアクティブ運用の商品

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